急須や土瓶などね蓋物といわれる作品は、陶芸初心者の方には、とても難しい技法といえます。
本体と、蓋をビッタリと合うように作ることも大変ですが、急須の場合には、細い口と取っ手の部分もろくろで作ることになります。
更に、初心者の方が作ると、これだけ部品が多いと、どうしても石のように重くなってしまいます。
何とか形が作れるようになってから、実際に使える急須が作れるようなるまでには、更に繰り返して連勝する必要があるのです。
ある窯元でオーナーの方から聞いた話ですが、職人さんでも、使いやすくて売れる急須が作れるまでには急須を作り始めてから5年ほどかかるおっしゃっていたのを思い出します。
陶芸には、終わりのない楽しみが潜んでいるから、長く続けられる方が多いのでしょうね。
そういえば、生徒のKさんは、3年ほどはほとんど急須作りにはまっています。
真ん丸に作ったり、つぶれた形に作ったり、取っ手や蓋の形をちょっと変えてみたりして楽しまれています。