「現代刀はもろい」
「現代刀は折れる・折れやすい」
よく聞く言葉です。
短刀を落としたら刃がパリンと割れてしまったとか、電気スタンドに当あたった時に刃が欠けてしまったとか、真偽不明ではありますが見かける話です。他にもこういう実例を挙げてくれている人もいます。
>RT
— ささやか (@katanahoshiina) February 1, 2021
初めて買った刀は...手放しちゃったなあ......
もう何しても刃がポロッポロッこぼれる。
爪で弾いただけで刃がちびるような脆すぎる刀だったからさすがにね......
技術的には日々進歩しているのは確か。ただ。刃物として使えない刀が多いのも否定できない。鑑賞だけならいいが。いざ使うと簡単に折れる…
— 町井勲 (@IsaoMachii) July 4, 2022
そんな現代刀が存在する。
私の知人は某鍛治の作品で素振りをしていたら、止め損なってフローリングに切先が当たっただけで二つに折れました。 https://t.co/RmNtWLmf3s
この「現代刀はもろい」問題
これの理由を私の知る限り以下に書き出します。
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1:焼き戻しが不十分
刀は焼き入れ後に焼き戻しをしないと刃が脆くなります。しかし十分に焼き戻しをしない方が刃が綺麗に見えるので十分に焼き戻しをされない現代刀がある。
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4:技術的な問題
備前長船助光刀匠が言われるには、上の「刃こぼれする現代刀」のような大きな刃こぼれが出る刀は刃部に「悪い鍛え割れ」がある刀であってそれは原料によるものではなく、ある技術的な課題をクリアできていない刀であるとの事です。
5:玉鋼の良い所(不純物の少ない所)だけを皮鉄にする
不純物が少ない方が鍛え疵・鍛え割れが出来にくいので美観が良い。でも不純物が少ない部分だけにすると刃が硬くなりすぎて脆くなる。