木曜日、学校から帰ってきて宿題をやって、ピアノの練習を始めようとしたとき、いつもは普通にイスに座って弾いていたのに、突然おへそがピアノにくっつくぐらいイスを引いてピアノを弾き始めました。
「そんなにくっついたら弾きにくいでしょ」
と言ってイスを下げようとすると、自分のおちん○ん(←以下「おCC」とします(笑))を指さして、「ここが見えたら恥ずかしいでしょ」と言いました。
「え なんで ズボン履いてるんだしおCC見えないでしょ」
と言っても、「女の子が見たら恥ずかしい。」とか、段々涙声になりながら、とにかく座った時におCCが見えないようにピアノにお腹をくっつけて弾こうとします・・・。
学校で何かあったのかな・・・ と思いつつ、とりあえず腰にバスタオルを巻いたら「これでいい」と言っていつものようにきちんと座って弾き始めました・・・。
う~ん・・・。
このまま「ピアノを弾く時は必ず腰にタオルを巻く・・・」がこだわりになっちゃうかも・・・
というわけで、だいぶ経って落ち着いた頃に聞いてみました。
「なんでおCC恥ずかしいの?学校で誰かに「恥ずかしい」って言われたの?」
と聞くと・・・、
「T君がS太郎のおCCを触ったから恥ずかしい。」 と言いました。
S太郎は、まだ「が」とか「を」とか「の」とか、助詞がごちゃごちゃになる時があるので、ゆっくり何度も聞いてみましたが、S太郎の話を総合した結果
「今日、学校でT君におCCを触られて嫌だった。」
ということがわかりました。
まさかズボンは下げられたりしてないよね・・・ と思い聞きましたが、それは無かったようです。
同じ学年の子の名前ではなかったので何年生か聞きましたが、それは「わかりません。」とのこと。
休み時間に他の学年の子に触られたのかな??
まぁ、相手の子は多分男の子同士のおふざけ・・・という感じで触ったんだと思いますが、もしかしたらS太郎には衝撃なことだったのかもしれません。
とりあえずS太郎には
・ 嫌なことをされたらやめてと言う。 叩いたりしないこと。
・ それでも相手が止めない時は逃げること。 先生にお知らせする。
という感じで教えました。
もちろん、逆にS太郎がさわったりしてもいけないので
おっぱいとか、お尻とか、おまたとか、おCCは体のとっても大事なところだから、触ってはダメ
ということも教えました。 (特に女の子に触ったりしたら大変)
今回のことは、先生に言うほどのことではないとは思ったんですが、もし授業中に急に思い出して、机にお腹をビタッとくっつけて授業を受けたりすることもあるかもしれないし・・・
と思い、一応連絡帳にピアノの練習の時のことと、そのあと聞いたらT君におCCを触られたと言っていた、ということを書いておきました。
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帰ってきてから連絡帳を見ると・・・
「 T君は縦割り班が同じで、昨日の掃除の時間にそういうことがあったようです。
今日掃除の時に「S太郎君に何かお話しすることありませんか?」と言うと、正直に「嫌なことをしました。」と言って、S太郎君に謝ってくれました。
「色々みんなのお世話をしてくれるT君、これからもお世話になります。」と伝えました。 」
と書いてありました。
そして、そのあとのピアノの練習では・・・
案の定バスタオルを持ってきて腰に巻き始めました。
「あれ?? 今日T君ごめんなさいしてくれたんでしょ? じゃあもう恥ずかしくないから大丈夫だよ。」
と言うと、「付けなくていい。」とバスタオルを外して、普通にピアノを弾き始めました。
ホッ よかったよかった。
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それにしても、今回ピアノの練習の時にそういった出来事がなかったら、学校で嫌なことがあったっていうことはわかりませんでした。
普通だったら「今日○○君に××されたー」とか嫌なことがあれば自分から話したりすると思うんですが、S太郎はそうやって教えてくれるということがないので、気づいてあげられないことも多々あるのかな・・・と思います。
それからもう1つ、困るというか悩むことがあります。
それは「自分がされて嫌なことは人にはやってはいけない。」ということ
よくよく考えたら、私達大人は小さいころからS太郎の嫌がることを何が何でもやらせたり・・・、やりたいことを我慢させたり・・・、色々してきました。
もちろんそれは、「療育」の一環で、「お勉強の時間は立って歩かない。」とか、1番病克服のために敢えて勝ち負けが決まるゲームをやったりとか・・・、S太郎が将来自立して生きてくために必要なこととしてやってきたんですが・・・。
S太郎に「自分がされて嫌なことは人にはやってはいけない。」と教えながら、なんか矛盾してると思ってしまうのでした