おはようございます!
2粒の花の種が春を前にしていました。
一粒の種が、
「さあ、待ちに待った春がやってきたわ。私これから地上にでるわ。
それにはまず、根を思い切り深く張るわ。
根本をしっかりしておかなければ、水分もとれないし、地上の茎を支えられないし、
大きくなって、大きな花も咲かせることができないわ。
地上は春の太陽をサンサンと浴びているでしょうよ。
ああ、待ち遠しいわ。
春風だって、やさしくしてくれるわ。
精一杯きれいに咲いて、蜂蜜さんに蜜をあげるわ。
人間たちも私たち花の咲くのを楽しみにしているはずよ」
もう一粒の種は、
「あなた、楽天的ね。私はやめておくわ。根っこを深くおろすのは大変よ。
せっかく伸ばそうとしても、下に石がいっぱいあるでしょ。
どうして、こんなに石だらけにして置くのかしら。
畑の石ころぐらいとってくれたっていいはずよ。
それにさ、地上に芽を出すっていってもさ、どれくらい芽をだしたら地上へでられるか、わかってるの?
もし、途中で力が尽きたら、それで、おしまいだわ。
ああ、恐ろしい。そればかりじゃないでしょ。
地上に芽をだして、小鳥についばまれたらどうするの?
雨がふるかどうか当てにできないし、降ればどしゃぶりかもよ。
苦労して花を咲かせても、誰も見てくれないかもしれないし。
近所の悪ガキどもに、踏みつけられたらおわりよ。
私、やめとくわ。あなたがうまくいってからにするわ」
かくして、一粒の種は大きくきれいな花を咲かせて、蜜蜂にも人々にも喜ばれた。
もう一粒の種は、発芽のタイミングを誤って、土の中でむれて腐って、日の目をみることはなかった。
引用:転ばぬ先の智恵 転んだ後の杖 笠巻勝利 著
僕らの人生も同じようなもの。
「挑戦した者のみが成功する」
~ナポレオン・ヒル~
今日も最幸の一日をお過ごしください!
