【第26回 後編 お洋服のフルオーダーメードサロン経営 星田奈々子さん】 | kmsshigotoのブログ

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前編に続き、お洋服のフルオーダーメードサロン経営、星田奈々子さんにお話を伺いました。

 

Q4.収入面で大変なことなどはありますか? 

私は、リクルートで働きながら、8年間副業としてFit Meを運営していました。

リクルートはとても懐が深く先進的な会社で、10年前はパラレルキャリアという言葉もなく、当時副業をやっている人もほぼいなかった中、会社を辞め、「Fit Me」を本業にする為の私の退職願いに対し、副業を勧められました。
そして、両方やってみたところ、本業と副業、双方にとりとてもいい相乗効果がありました。

 

Fit Meの創業は、実家のリビングでした。年に4回だけ、オーダー会を開催。1人のスタッフと母と私、という体制で小さく運営、口コミだけでコツコツと事業を拡大していきました。
独立をした際には、それでも、8年間のお客様のベースができていたので、気が付けばお陰様で自分が食べていけるくらいの収入にはなっていました。

副業というスタイルで始め、低リスクの小さなことから着々と積み上げて事業を軌道にのせていく、スタートアップスタイルもいいかなと思います。

 

 

Q5.今後どのようなスキルが求められると思われますか?

それは、前編でもお伝えした、ビジネスで大切と思っている3点だと思います。

「常識にとらわれない発想力」でいうと、お洋服のオーダーメイドは通常、生地代、パターン代、縫製代、お直し代など積み上げ式でコストを考えるという流れがあります。

その既成概念にとらわれることなく、「1万円台で作れたら、みんなが気軽にフルオーダーを楽しめて素敵じゃない」という逆転の発想がきっかけでした。

 

私は実は、お洋服が大好きでもなく、デザイン、縫製、ボタン付けさえできません(笑)。

でも、それぞれ得意な人達が私の大義やビジネスの注力したい部分に賛同してくれて、集まってくれればビジネスって成り立つと思っています。だから「巻込み力」は大切だと思います。

「カスタマー視点」は、17年間リクルートで勤めていたことが私の力になっています。

特に、結婚情報誌「ゼクシィ」時代に、新規事業等に関わりながら、読者が何を求めているのかを徹底的に考え抜いたプロセスは今の事業の大きなベースになっています。

 

Q6.親として子どもにできることは何だと思いますか?

いろいろな環境に子どもを置くとか、子どもがちょっと変なことを言っているのを楽しむとかでしょうか。

例えば、みかんはオレンジ色だけど、レインボーカラーでもいいと言えるか、結構難しいと思いますが、そういうみかんもあったらいいね、と言えるようにしたいですね。

どんな環境でも楽しめること、多様性を受け入れるフラットなスタンスをもてること、私はこうしたい、と自分の意見を持ち伝えられること、はすごく大事だと思います。

親として、子どもにはそんな「生きる力」をつけさせたいです。

 

 

星田さん、貴重なお話をありがとうございました。

 

< インタビュアー 阿部亮子 >

 

【星田奈々子様プロフィール】

幼少期をギリシャで過ごし、高校3年間は豪州へ留学。

1997年慶應大学を卒業、(株)リクルートに入社。

2006年「Fit Me Order made」創業。9年間、副業として事業を拡大。

アパレル業界の常識を覆す事業とし、数々のメディアで話題に。

2014年出産を機に、「Fit Me」を本業に。

HP: http://www.fitmejp.com/

ブログ:https://ameblo.jp/fitme/