【第16回 前編 革製品作家・革製品職人 辻之所恒久さん】 | kmsshigotoのブログ

kmsshigotoのブログ

ブログの説明を入力します。

革製品の作家さんでもあり職人さんでもある辻之所恒久さん。
多くの観光客が行き交う奈良市内もちいどのセンター街で、「革遊び HARUHINO」のオーナーをされています。

辻之所さんの生み出す革製品は、縫い目のひとつひとつに「ものづくりで大好きな奈良を元気にしたい」という想いが込められています。


 革製品1

〈辻之所さんが手がける革製品の数々〉

革製品2
〈なかでも辻之所さんが得意とするのはカバン


Q.まず最初に、辻之所さんのお仕事を子どもたちに説明するとしたら、どのように説明するとよいですか? 
それと、革製品の「作家」と「職人」の違いを教えてください。

A.「ものづくりで地域を、そして人を元気にする仕事」です。
ものづくりには、新しい発見や楽しみがいっぱい詰まっているので、地域や人が元気になると思っています。

また、「作家」というのはデザインや形も含め、創作する人。「職人」は高い技術力で効率よく量産できる人。私は、作家でもあるし職人でもあるということになります。


Q.
もともとサラリーマンをされていたとのことですが、どのようなお仕事をされていたのですか? 
また、独立した経緯を教えてください。

A.工場内の機械オペレーターを経て、工場の派遣請負をしていました。工場の立ち上げや採用、労務管理などにも携わっていました。

もともと、独立してカフェをやりたかったんです。料理が好きなのではなくて、カフェの「空間」が好きでした。「人と人が出会う空間」が好き。

カフェと一緒に「何か」をしたいって考えたとき、自分は「ものづくり」が好きだということを思い出したんです。
プラモデルや木工、機械いじり、車いじり、庭いじり…自分に合う「ものづくり」は何だろうと考えていたときに出会ったのが「革」でした。

大好きな奈良で、革製品のお店を持ちたい。奈良の活性化に貢献し、もっと多くの人に奈良を好きになってもらいたい。そういう想いが芽生えました。

それからというもの、平日は営業所の支店長をしながら、土日にレザークラフトの専門スクールに通いました。そして、1年後に退職・独立しました。


小さいカバン
〈小さなカバンも可愛い〉


Q.
革製品の作家さんや職人さんになろうと思ったら、そういった専門スクールに通う必要があるのですか? 

また、費用はいくらぐらいかかりますか?

A.スクールに通う必要はありません。資格などもありません。
もしスクールに通うとしたら、私の場合を例にあげると、月謝が1万~1.5円くらい。道具代が10万~20万円くらいです。


Q.
実際、仕事を始めてみて、大変だと思うことはどういうことですか?

A.ひとつひとつ手縫いにこだわっているので時間がかかります。
最近になってようやく資金を投じてミシンを導入したのですが、やはり手縫いのオーダーの方にはお待ちいただいている状況です。


収入面でも大変です。


 
辻の所さん1
〈お仕事中の辻之所さんの後ろに見えるのは、最近導入したというミシン〉


Q.
仕事で嬉しいときはどんなときですか?

A.お客様に喜んでいただけたときです。
先日は、アメリカのお客様からこんなお手紙をもらいました。

(そこには英文で感謝の言葉と、追加オーダーの依頼が)


後編へ続く。後編では、辻之所さんの子ども時代のお話や、仕事に必要なスキルについて伺います。
※後編は12月15日掲載予定

《インタビュアー:萩原
 有紀(はぎはらFPラボ)》


【辻之所恒久さんプロフィール】

奈良県奈良市生まれ
サラリーマンを辞め、201411月、奈良市もちいどのセンター街に、革製品(主に革カバン)のお店「革遊びHARUHINO」をオープン。

革遊び HARUHINO
オーナーである辻之所さんの「ものづくりを通して、奈良がさらに活性化するためのキッカケの場」を作りたいという想いから生まれたお店です。
革は、使えば使うほど深みが増し、人に寄り添って一緒に育ってくれるといいます。
辻之所さんの手縫いは縫い目が美しく、何十年でも使い続けられるほど丈夫な仕上がりです。

お店も、辻之所さんも、そんな革のよう。奈良で、そして世界中で、長く愛され続ける存在となることでしょう。

所在地:
奈良市餅飯殿町12番地 夢CUBE A
TEL090-7119-6170
HPhttp://haruhino.jp
FBhttps://www.facebook.com/革遊び-haruhino-375347945966738/?fref=ts革遊び-haruhino-375347945966738/?fref=ts