前回のコラムで投資と投機の違いを区別することをお伝えしました
今回は、どうすれば投機にならず、投資をすることができるのか?
ここをまとめておきますね
投資の目的は「物価の変動に対応すること」だと、私は考えています。
物価はこれまで常に上昇しつづけていて、ここ10年をみてもそれは明らかです。
しかし、表向きは景気は上向きだといいつつ、なかなかそれを実感できない現状において、
どうして物価だけは上がり続けているのか?
その理由は大きく3つあると思います。
① 需要と供給
日本は人口がこれから減っていきますが、諸外国はまだまだ増えていきます。
とくに新興国の人口増加はめざましく、彼の国では需要が足りない状況です。
たとえば中国では日本以上にネット通販が盛んで、梱包用のダンボールが足りなくなったとのニュースが流れました。
そのためダンボール価格が高騰し、それが日本にまで波及したのです。
需要と供給のバランスはもはや日本だけの問題ではないのです。
② 輸入品
当然、経済発展めまぐるしい外国で作られた物は、どんどんその価格は上がっていくでしょう。
なかでも食べ物やエネルギーといった、生きていくうえで絶対に必要な物を日本は輸入に頼りきっています。
これらの価格が上がれば、否応なく日本の物価も上昇するのです。
つまり、日本の物価上昇はもはや国内だけの問題ではないということ。
輸入元の海外の物価が上がると、連動してどうしても輸入品も高くなってしまうのです。
そこで、この状況に対応するには、低迷する日本株ではなく、日本の物価上昇に直接連動している
「海外の平均株」を買うべきだと私は考えているのです。
さらに、日本への輸入品の決済は7割が米国ドルだというのも、忘れてはいけないポイントです。
円だけでなく、リスクヘッジとして米国ドルも持つべきでしょう。
③ 税金
そして最後が「税金」です。こればかりは(民主主義国家として選挙があるとはいえ)、
私たち庶民ではどうしようもないこと。
しかも今は日本の財政赤字を逆手に取られ、消費税や所得税をあげるという流れになっています。
すると、たとえば消費税が8%から10%にあがった今、実質的に物価が2%あがったのと同じことになってしまうのです。
投資は、決して儲けるためのものではありません。
現在の私たちを取り巻く厳しい経済状況のなかで、老後もせめて好きなものを食べたり飲んだりできるという、
いまと同レベルの生活を維持するための自己防衛策なのです。
いかがでしたでしょうか?
投資についてご興味わいてきましたか?
さて1年間に渡り連載してきた私の担当は今回で終了します
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近藤正樹プロフィール
IFA
お金の小学校代表
チーム★ライフプラン研究会 認定講師
キッズ・マネー・ステーション 認定講師
昭和50年6月18日生まれ
神奈川県川崎市出身。早稲田大学社会科学部卒業
学生時代に好きだった小劇場のパワーあふれる舞台俳優の影響を
受け20代を舞台俳優の活動に専念する。
多くの金融機関の方が専門知識を難しい言葉で話す姿に違和感を覚え、
舞台俳優・落語で得た知識と経験を元に、誰もが悩むお金と人生の関係を、
だれもが知っている昔話「桃太郎」を使って
人生とお金の関係をわかりやすく紐とくなど、親しみやすいマネーセミナー講師として活動。
近年では親子向けのお金の教育にも力を入れている。
家庭に帰るとスキー指導員の資格も持つ、10歳と3歳の父親。
著書:「お金の小学校」(一間堂)
「誰か教えて!一生にかかるお金の話」(中経出版)
記事掲載:新日本保険新聞・「美的」「DIME」
日経新聞土曜日 プラス1 など