先週の相談現場にて…
お客様「ところで朝原さん!新聞で〈金融庁が老後資金は2,000万円
足りない〉て出てたけど見ました?」
朝 原「ちょうどお見せしようと思って、<高齢社会における資産形成・
管理>を持ってきました。」
お客様「それを見て、ウチの主人『我が家は大丈夫だ~♪』って喜んで
ましたよ!」
朝 原「…。」
(おもむろにお客様のキャッシュフロー表を見せる)
朝 原「○○さん!! ○○家の不足額は2,000万円ではなく8,000万円
ですよ…。」
お客様「…。」
今話題の「老後2,000万円不足」問題。2,000万円という金額だけ独り歩きしていますが、これはあくまでも高齢夫婦無職世帯の家計の≪平均値≫から算出されたもの。
2,000万円の前提条件に合致する家庭がどれだけあるのでしょうか?
私たちファイナンシャルプランナーは、執筆活動や例を挙げる時には
≪平均値≫を用いますが、相談の中ではお客様それぞれの≪具体的な金額≫を挙げています。
年齢・地域・収入・支出・家族構成・価値観などなど全く同じ人はいないはず。自ずとライフプランも違ってきます。それなのに、平均値に振り回され、一喜一憂するのはナンセンスです。
平均値や「なぜか気になる他の人」の金額(数値)ではなく、我が家の金額をキチンと出して行く事!そして、目標値を決めて、対策や家計管理をしていかないと、いつまで経ってもお金の不安はぬぐえません。
因みに…私のお客様の退職時の金融資産の目標(老後不足額+α)は、上は1億円オーバー、下は…少なくとも2,000万円を下回る方はいらっしゃいません。
あしからず<(_ _)>