新入生と奨学金について | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

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すべての方々に、FP3級程度のマネーリテラシーを普及できたら…
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さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

こんにちは!じさまです。

 

いよいよ4月になり、新しい年度が始まりましたな~。

学校では、新学期の始まりじゃ~!

 

ということで、じさまの働いている大学にも、ピカピカの新入生が入学して来ましたぞ~!

これから将来に向けての夢がいっぱいの新入生じゃが、大学進学には沢山のお金がかかるから、それはちょっと心配事ですのう~。

 

その心配なお金についてカバーする代表的なのものに、学生本人が貰うまたは借りる「奨学金」と、保護者が借りる「教育ローン」があることは、結構、知られているじゃろう。

 

★そこで、いきなりFP3級レベルの問題じゃ!

 

【問題】独立行政法人日本学生支援機構が取り扱う奨学金には、返還義務のない「第一種奨学金」と返還義務のある「第二種奨学金」がある。

これは、○か?☓か?

 

さて、分かりましたかな?

 

【答え】☓なのじゃ~。

 

奨学金には、返還が要らない「①給付型」の奨学金と、将来、返還が必要な「②貸与型」の奨学金がある。

 

日本学生支援機構では、そのうち「②貸与型」の奨学金が、「第一種奨学金(無利息タイプ)」と「第二種奨学金(利息が付くタイプ)」に、分かれるのじゃよ。

つまり「第一種奨学金」も「第二種奨学金」も、どちらも返還義務はあるが、借りたお金に対する利息がかかるか、かからないかの違いがあるということ。

第二種の方が審査基準が緩やかで、第一種と第二種の併用もでき、条件が揃えば「入学時特別増額貸与奨学金」の上乗せも可能じゃ。

 

日本学生支援機構の奨学金の申し込み方法は、3種類あり、どれも在学中の学校を通して手続きを行う。

大学に入学する前の年に高校を通して申し込むのが「予約採用」、入学した大学等を通して申し込む(原則として春)のが「在学採用」じゃ。

最近は、高校3年の春に予約採用で申し込む人が大半で、予約採用で決まらなかったら、再度、在学採用で申し込みすることができる。

ただし給付型は、今のところ予約採用のみでの取り扱いになっておる。

災害や保護者の死亡やリストラなど、家計の急変があった場合などは「緊急採用・応急採用」で、随時、在学中の学校を通して申し込める。

 

日本学生支援機構以外にも、大学独自の奨学金、民間企業・団体の奨学金、自治体の奨学金など、いろいろな制度があるので、進学を考えたら事前に調べておくことが大切じゃ。

大学・地方公共団体等が行う奨学金制度

 

しかし、貸与型の奨学金は「借金」であることを忘れてはならない。

奨学金は社会人になって7カ月目から返還が始まるが(日本学生支援機構の場合)、ホームページで返済シミュレーションもできるので、「最大いくら借りられるか」ではなく「毎月いくらなら返せるか」を基準に貸与額を決めるということが必要なのじゃ。

 

 

そのためにも、早いうちから教育資金についてはしっかりと計画を立てて、準備していくことが必要なんですぞ~。

 

では、また来月じゃ。うぉっほっほ~!