こんにちは。
お金の教育第4週担当の認定講師 柴田です。
ここ最近、福祉関係の人と関わる機会が多かったため、
貧困問題の参考にと「子どもの貧困と社会的排除(テス・リッジ著)」
という本をただいま読んでいます。
貧困問題について子どもを中心としたアプローチを試みている
イギリスでの研究の話ですが、その一節におこづかいの話もあり、
貧困層の方がおこづかいをもらう機会は明らかに少なかったそうです。
子どもたちが経済的な能力を身につけるためには、
子どものころからお金を扱う経験(使ったり、稼いだり、貯めたり)が必要です。
そして、自分が主体となって社会生活を送れるようになるのに大切なことは、
ある程度の選択肢があり、どれに・なぜそうするのかを選ぶトレーニングも必要。
おこづかいをもらっていない層はそうした機会を失ってしまいます。
それは経済的な余裕がないためにおこづかいをもらえない子だけじゃなくて、
必要な物はその都度買い与えるからおこづかいは必要ないとして、
自分で考えて使えるおこづかいを持たない子でも同じなんじゃないかなと。
社会で生活していくために必要な経済的能力は一朝一夕では身につきません。
子どもにお金を持たせると、それなりにトラブルになることもあるでしょう。
ですが、そのトラブル対処も社会性を身につける機会の提供になるのでは?
金銭感覚を磨いていくためには、
やはりおこづかいは大切な要素なんだなと再認識です。
それでは、また来月。