おこづかいをもらうためにお手伝いをしていいの? | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

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キッズマネーステーション認定講師の鈴木さや子です。お金教育第1週の担当です。

講演会などで、おこづかい報酬制のお話をすると、こうした声があがることがあります。

「お手伝いをしたら○○円、と報酬としておこづかいを渡していると、子どもがお手伝いさえすればいいんでしょ、と考えてしまい、おこづかいのためにお手伝いをしたり、まったく勉強しなくなったりするのではないかと不安です。」

我が家の次女は、報酬制+定額制のミックス制です。おこづかい制度を始めた時、そして今も言い続けている事が

・お手伝いはおうちの一員として、当たり前のこと
・小学生のお仕事は勉強であること
・お手伝いさえすればいいと、適当な仕事ぶりではおこづかいは渡せないこと

こう私は考えています。もちろんご家庭によって考え方は異なるとは思います。

先日も、毎日必ずやるように言っている某ドリル(コ○ショ)が、数日間やっていないことが判明しました。それなのに「今週はこれだけお手伝いしたから、○○円もらえる。よし!アイカツができる」と私に言ってきたので、

「一番やらなければいけないことは宿題やドリルなどの勉強。やるべきことをやった上で、空いている時間にお手伝いをして欲しい。もちろん食事前の配膳など、気がついた事はどんどんやるべし」

と言い、やるべきところまでドリルが進むまでは、おこづかい帳とポイント表、そして貯金箱を預かりました。

その後、彼女は無事貯金箱などを取り戻しましたが、今はちゃんと、やるべきことをやるようになっています(もちろんいつまで続くかわかりませんが)。親がこうして見守り、指南することが大切かなーと思っています。

また、「おこづかいのためにお手伝いをする」というのは、おこづかい制度を導入した頃には仕方ないと考えています。誰だってそうなると思うんですね。

お手伝いは家族の一員として当たり前ということを日々伝えつつ、お手伝いをしてくれたあとの親の声かけを繰り返すことによって、次第に「おこづかいのためにお手伝いをする」ことが減っていくと思います。

「わー、こんなこともできるようになったの!有難う~助かった!」「本当に上手になったね」

反対に、洗濯物を適当にたたんだり、ガシャンガシャンと割れるようにお皿を洗ったりした場合は、

「上手にいかなくてもていねいにやらないと、家族みんなが困っちゃう」

ことを言い、おこづかいは渡しません。

と、我が家のケースについて書きましたが、子どもの性格によっては、どうしても「おこづかいのためにお手伝いをする」ことをやめられない子もいると思います。その場合は、おこづかい自体を中止して、お手伝いをすることが当たり前ということをしっかりわからせる方がいいかも知れませんね。

子どもの性格や行動を一番知っているのはママです。色々な方法をぜひ試行錯誤してみて下さいね☆