キッズマネーステーション認定講師の鈴木さや子です。お金教育第1週の担当です。
我が家の次女は2年生。読者の皆さまのお子さまの中にもいるかとは思いますが、TVアニメと連動したカードゲーム「アイカツ」の大・大・大ファンです。
このゲームは、100円を払うと1枚カードが出てきて、そのカードを読み込ませることによって、画面上の女の子のお洒落度をアップさせ、アイドル活動(アイカツ)の上でのファン数を増やすゲームです。
100円入れて1枚カードが出てくると、画面には「もう1枚買う?」の文字。ここで隣に立つ親がポンポン100円を渡していき、複数枚買う子が珍しくありません。長蛇の列の後ろの方から必死に眺めている女子たちからの、熱い羨望のまなざし☆
次女も例外ではなく、ずっと羨望のまなざしを向けていました。遊園地なみに並んでゲーム機にたどり着いても、彼女は自分のお財布から頑張って貯めた約1週間分のおこづかいを出して1回だけ。当然私も夫も(もちろんお姉ちゃんも)追加の100円は渡しません。
おこづかいをゲームに費やすことに、反対意見もあります。しかし私は、「頑張って貯めたおこづかいは、自由に使っていい」と考えています。足りなくなったらママは出さないよと何度も話しているので、本人も残高を確認の上、熟慮してゲームに臨んでいるようです。
こんな状態が数ヶ月続いていましたが、若干様子が変わってきました。
「ママ、おこづかいで"ちゃお"買う」と言い始めたのです。(これは漫画です)
これも賛否両論あるかも知れませんが、本人が頑張って貯めたおこづかいなので、自由にさせている私は、「図書館でも読めるから、どうしても自分のものとして欲しいかどうかよく考えて、決断してね」と。結果、数日考えた末、残高の半分はするちゃおを買いにいきました。
「もうアイカツはそんなにやらないことにする」とも言いました。でも相変わらずカードたちのことは、ものすごく大切に大切に扱っています。
カードゲームをおこづかいでやらせるメリットは、2つあります。
・カードへの愛着がとても強く、大事にする
・おこづかいの使い方を、2年生なりに必死に考えて、一番自分にとって必要なものに費やすようになる
デメリットもあります。
・おこづかいをもらう目的がカードゲームになってしまう
(対策)⇒必ずおこづかいの中から、いつか自分が他に買いたいモノが出てきた時ように「貯めておく」ことも教えています。我が家は可愛い髪留めや文房具も、本人が買うように言っているのですが、本当に欲しいものがない次女なので、ゲーム代とそれ以外で分けて貯金させていました。
ある日次女の机を見たら「アイカツ貯金箱」というものが登場していてビックリ。自分なりに考えて、分けて管理をしているようです。
・ほとんどの友達が親にやってもらっていて、自分の何倍ものカードを持っている子が多いので、少し悲しくなる
(対策)⇒自分でお手伝いしてもらったおこづかいで楽しんでいるあなたは、本当に偉いと思う!と褒めていました。
おこづかいは、「もらって嬉しい」だけでなく「使って嬉しい」経験もさせるいいツール。そして、「こんなことに使わないでとっておけばよかった」と勉強するツールでもあります。
次第に、お金の貯め方、使い方を子どもなりに学んでいくのですね。
カードゲームをおこづかいでやらせることには、メリットもデメリットもありますが、もし「このままでいいのかしら」と悩んでいたり、「しょっちゅうせがまれて困る」という方は、チャレンジしてみるのもいいかも知れませんね。
ご参考になれば幸いです。