繰上げ返済はよく考えて! | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

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すべての方々に、FP3級程度のマネーリテラシーを普及できたら…
キッズ・マネー・ステーションの女性ファイナンシャルプランナーたちが
さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

第1週目担当の谷崎由美です雪の結晶


先月に引き続き住宅について家今月は住宅ローン♪


★住宅ローンの種類は

毎月の返済が一定な「元利均等返済」と、元金部分の返済が一定な「元金均等返済」があります。


「元利均等返済」

メリット:返済額が一定なので返済計画が立てやすい

デメリット:返済当初は返済額の大部分が利息である


「元金均等返済」

メリット:元利均等返済より総返済額が少ない

デメリット:返済当初の返済額が大きい


★繰上げ返済には、「期間短縮型」「返済額軽減型」があります。

「期間短縮型」

毎月の返済額を変えないで返済期間を短くする


「返済額軽減型」

返済期間を変えないで毎月の返済額を軽減する


一般的にはローンの金利差1%以上、残りの返済期間10年以上、ローン残高1000万以上あると借り換え効果が期待できる。


という事がFP3級のテキストに出ています。内容自体はそんなに難しい事ではありません。


これを学ぶと、「元利均等返済」で借り入れして、繰上げ返済時には、「期間短縮型」を選ぶのが、賢い住宅計画という結論を出す方が大半です。


利息軽減という視点で考えれば、それが正しいとなるのですが、ライフプランと照らし合わせると必ずしもそうとは言えません涙


もし繰上げ返済をせっせとして、教育資金が足りなくなったら??

通常は、住宅ローンの金利VS教育ローンの金利の場合、住宅ローンの方が金利が低いのです。

低い金利を返済し、高い金利のローンを組んでしまうということになるかもしれないのです


繰上げ返済も期間短縮の場合、毎月の返済額は変わりません。


その後、年収が下がるかも、教育費がかかるかも等、今後の年間のフローを想定して、数字の損得以外のシミュレーションも考えたほうがいいかもしれません。


人生3大資金と言われる、住宅・教育・老後。


この中でローンの組めないものは?金利の低いのは?

そのような視点になると、手段の選択方法も変わります。


FPが必要とされるのは、読めばわかることを提案するのではなく、「そんな視点もあるのか~」と知ってもらうことだと思います。

人にしかできないことをするのが、相談の醍醐味ですからハート