「平成20年度 子どもの学習費調査」 | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

すべての方々に、FP3級程度のマネーリテラシーを普及できたら…
キッズ・マネー・ステーションの女性ファイナンシャルプランナーたちが
さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

こんにちは。第4週担当の宮川朋子です。

とうとう発表されました。「平成20年度 子どもの学習費調査」

この統計調査は、文部科学省から2年ごとに発表されているものです。
そして、FPとしては、ライフプランで人生三大資金といわれる「教育資金」を算出するときに、ベースとするデータであって、とても重要なものです。

今回の統計結果で、全般的な特徴として言われたのは、軒並み「教育費が減少」しているということダウン
「学習費」には、「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」とあります。
「学校教育費」は、学校での授業料や修学旅行費、教材費などで、「学校給食費」は文字どおり給食費です。
そして「学校外活動費」というのが、いわゆる学習塾や習い事にあたる部分であり、個々の家庭によって支出にバリエーションが出てくるところです。
この学校外活動費については、私立小学校と公立中学校を除いたすべての学校種別で減っています。

推測されるのは、昨年来の不況により、家庭における子どもの教育費にも切り込みが入った、節約対象になったのでは、ということです。
子どもの教育は未来への投資ということで、従来は教育費は最後まで節約対象とならない経費と考えられていましたが、どうも事情が変わってきたようです。

さて、これを見てどう考えるか…ですが、私の率直な意見としては、

「でも、統計は統計だから。」

というところでしょうか。
つまり、これはたくさんの人のデータを集めて出てきた数字であり、あくまでも全体の兆候であって、個々人の背景は、この統計の数字からは見えないのです。

FPとしてデータとしては重宝しますが、これに振り回されて自分の家の教育方針まで変更する必要はありません。
世間が教育費を削っていても、削らずにしのげそうなら削らなくてもいいのです。
逆に、世間が教育に大金をつぎ込んでいても、そこまでできないのであればしなくてもいいのです。

要は、自分の家はどうなのか、わが子はどうなのか、ということ。

どなたかがいいました。
「『教育費にいくらかかる』ではなく、『教育にいくらかける』という考え方も重要」と。

そのとおりと思います。