「お金と幸福のおかしな関係」 | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

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さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

こんにちは。第4週担当の宮川朋子です。

先日、子ども達が「おこづかいゲーム」なるものをやっていました。
最後に長女が、「ああ、結局これしかお金が残らなかった~あせる大金持ちになりたいのに」とつぶやいてきたので、思わず私が言った言葉がこれ。

「お金をたくさん貯めても全然偉くないんだよ。お金は、人を幸せにするために使えて、初めて偉いんだよ

言った後に、思わず自分の言葉に酔ってしまいました恋の矢
そうだよな~、ほんと、そう。

実はこの言葉がするりと出てきたのには、最近読んだ「お金と幸福のおかしな関係」という本の影響があります。
この本で著者が言っていることにすごく納得したんですね。

「人はお金を稼ぐことについてはかなりうまいが、稼いだ金を真の幸福のために使う方法についてはアマチュアである

いやいや、自分のためにこんなに使っていて自分は幸せです、という方はいらっしゃるかもしれません。しかし、いざ「それは真の幸福ですか?」と尋ねられたら、即答はできないのではないかと思います。

もちろん真の幸福は人によって異なるものではありますが、この著者は、例えば、お金を稼ぐために費やしている時間を、人間関係維持のために(例えば家族サービスや友人とのつきあいなど)費やせば、お金で買うことのできない「真の幸福」を得られるのでは、と書いています。
つまり、通常、単価で価値を判断しがちな私達は、時間の価値もやはり労働単価で測ってしまいがちですが、それで得たお金で何を買いますか?人間関係は買えるのですか?ということです。
お金があれば人も集まってくるところもあるので人間関係は充実しているように見えますが、それは「お金の切れ目が縁の切れ目」汗ということで、お金がなくなれば人間関係もなくなることが多い。
そうではない「縁」は、やはりお金では買えないのです。

お金は何かをするために必要なものであり、あくまでも手段です。しかし、時として、それを貯めること・増やすことが目的にすりかわってしまうことが多い。

ほんと、働くだけではなく、オンライントレードやらなんやらで、お金を稼ぐ手法は発達してきたかもしれません。しかし、稼いだお金をどう使うか、それは自分の幸福度を高めているのか、と考えると、お金を幸せのためにいかに使うか、ということには人間はまだまだ未熟なのかもしれません。

そのほか、人とくらべることで不幸になる現実などをいろいろ事例をとりあげて書いていて、とても興味深い本です。一度読んでみてください。