機会費用 ~Opportunity Cost~ | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

すべての方々に、FP3級程度のマネーリテラシーを普及できたら…
キッズ・マネー・ステーションの女性ファイナンシャルプランナーたちが
さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

こんにちはもみじ

第2週担当の安田晶子です。


すっかり秋深く、寒くなりましたね。


先週中は、

「週末に長袖を出した方が良いかな・・・」なんて思っていた程度だったのに、

結局、いきなりコートまで登場!

ということになってしまった11月の1週目でした。


さて・・・

最近、仕事がないので、少し、勉強を始めました。メモ

そこで、フツフツと考えていたのが、勉強をするにはお金がかかる。

という事です。


では、アルバイトでもしたら楽しいかな。

なんていう事も考えてみました。


そこで私が計算するのは、「機会費用」、または「逸失利益」。


例えば、簿記の学校に行って、日商簿記2級の資格を手にしよう!

と、思ったとき・・・


簿記講座にかかる費用 - 約6万円がま口財布

受験費用          - 約5千円


取得までにかかる時間は、教室に通うクラスで、3ヶ月とか4ヶ月

のものが一般的なようです。


全部で6万5千円だったら、後で1ヶ月働けば稼げる金額だよ!

そう、思いますか?


機会費用」というのは、

このとき、簿記学校に4ヶ月間通ったとしたときに

もしも、アルバイトをしていたら得られたであろう収入のことです。


時給1000円のアルバイトを一日5時間、4ヶ月続けたら、

1日で5千円、1ヶ月に20日働けば1ヶ月で10万円になります。

つまり、4ヶ月働けば、40万円の収入がある筈。


コレを、この間の「逸失利益」とも言います。

勉強するために失われる利益、ということですね。


この考え方だと、簿記講座に通って資格を取るに当たっての費用は

6万5千円だけではなくて、40万円も考慮すべきである。

という事ですね。


この40万円を捨ててでも、簿記2級を取るべきか・・・?

トータルコストは安くありません。


でも、答えをここで出すのは、まだ早い。


この40万と6万5千円を、5ヵ月後から働くとした場合に

回収できるかどうか?

それを考えてみましょう。


例えば、簿記2級を持つことで、時給が500円上がったら?


465,000円 ÷ 500円 = 930


つまり、930時間働くことで、この費用は回収できることになります。

1日5時間ペースで働くとしたら、9ヶ月以上かかります。


9ヶ月で回収して、その後の財産となる資格だったら

やっぱり欲しい合格と思うかどうか。


計算機を片手に、冷静に考えてみるのもおもしろいですね。


それではまた!

安田晶子でした音譜