REITって、どうなっている? | めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

めざせ!FP3級!~女性FPのお金の花道~

すべての方々に、FP3級程度のマネーリテラシーを普及できたら…
キッズ・マネー・ステーションの女性ファイナンシャルプランナーたちが
さまざまなお金の知識をご紹介いたします。

ご無沙汰しています。
安田晶子です。


先月はお休みしてしまいました。ごめんなさい!


さて、今月は不動産投資について書いてみますね。

大分昔はマンション投資などの現物不動産への投資が
流行っていました。
不動産が毎年値上がりしていた頃の話です。


安く買って、数年後に高く売るというキャピタルゲインが
可能だった時代のことです。


今の日本ではキャピタルゲインが見込めるような
マンションはなかなかありません。


最近の不動産投資はREITが中心になってきました。
上場不動産投資信託に投資する方法です。

不動産を証券化することにより、小額でも不動産に投資できる
ため、誰でも不動産投資に参加できるようになったのです。


不動産投資法人が複数のマンションやオフィスビルを持ち、
その賃貸収入を投資家に配当するので、空室がなければ
コンスタントな配当収入が期待できます。


昨年から、私もこういった不動産ファンド業界で仕事をすることに
なったのですが、今の不動産市場は大変です。


アメリカ発サブプライムローン問題の影響で
金融機関が多大な打撃を受け、お金を貸すどころでは
なくなってきたのです。


不動産投資法人はレバレッジを効かせるため、不動産を
ローンで購入するので、お金を借りられなければ
不動産を持てなくなるからです。


また、持っている不動産の評価が下がれば
損失を抱えることになります。


下のチャートはオリックス投資法人(赤)と日経平均(緑)を
比較した1年間の動きです。




orix



日経平均が1年前の74%になって
いるのに対して、REITの値下がりは57%ですから、
市況に敏感に反応していることがわかります。


一時は流行ったREITですが、今後の動きに注目して
みると面白そうですね。



それではまた!

第2週担当の安田晶子でした。