こんにちは、森田久美子です。
今日午後2時頃、地元の「吉野家」の前を通ったら、
60~70人ぐらい行列ができていたのに驚きましたー!
2年半前、牛丼販売をとりやめた時、“牛丼の具の冷凍パック”が、
ネットで1食850円まで値上がりして売られていたのを
昨日のことのように思い出しました。
根強いファンがいるんですね。
さて今週は、引き続き年金は年金でも、
「企業年金制度」についてお話したいと思います。
「確定拠出年金」って聞いたことありますか?
数年前、新聞テレビがニュースで「日本版401k」とよく言ってたヤツ。
アメリカで401kといわれていて、つまりそれの日本版ということ。
まだなじみがないのは、平成13年10月1日に、
確定拠出年金法によって施行されたばかりだ、ということもあります。
読んで字のごとし。
何が「確定」なのかというと、「拠出(金)」(つまり掛け金)が確定し
てる年金という意味です。
日本のこれまでの企業年金は、「適格退職年金」「厚生年金基金」など、
確定給付型(給付が確定している)=つまり企業側が運用し、
退職後の年金として、もらえる額を保障するものでした。
しかし、今までの制度の恩恵は、
大手企業に限られ、中小零細企業や自営業者にいきわたらない、
終身雇用が崩れてきて労働者の移動に対応できない、などの問題点
もあり、最近は「確定拠出年金制度」へと変わりつつあります。
一人一人の運用成果の記録で将来の年金額が決まるので、転職しても
また新しい職場で続きを続行できる・・・持ち運べる年金制度です。
「掛け金(拠出金)は出しますよ、でも各自、
自分で運用してね。」
という一人一人の自己責任の年金制度というべきもので、
当然、運用次第で自分の将来の年金額は大きく違ってくるわけですね。
この制度には、「企業型」と「個人型」の2種類があります。
個人型は自分で拠出金を払います。
共済年金組合加入の人(公務員の方など)、
第3号被保険者(サラリーマンの妻など)は加入できません。
「私はお勤めしてないから、関係ないわ。」
と思っちゃいませんか?
ひとごとじゃありませんよ。
会社が従業員の皆さんを集めて小1時間ほど行なう、
「確定拠出年金に関する説明会」に、
お子さんが新たに就職したり、ダンナさんが制度導入のために
参加した後、決まっていうことは、
「よくわからなかったけど、
とにかく選ばなくちゃいけないらしい・・・。」
「どうする?って相談されたけど、よくわからないから定期預金が
安心なんじゃないの?って言っておいた。
だって、自分たちの年金でしょ、コワイもんねぇ~。」
就職したての投資経験のないお子さんが急に、
「どの金融商品で運用しますか?選んでください。」
と言われても困りますよね。
そりゃ、まずお母さんに相談しますよ。
もうコレは家族の問題でもあります。
世の奥様方から、最近こんな相談が実際よくあるのです。
確定拠出年金が導入されはじめた企業で、個人が選択した
運用方法を見てみると、はじめは7割が「定期預金」を選択。
コレまで投資に縁のなかった方の多い日本では、
うなずける結果です。
しかし、これから何十年と運用していく若い世代の給付額は、
運用次第で大きく変わるのです。
さあ、将来の年金の為にも、
これからお子さんと一緒に「投資の勉強」はじめませんか
次回は給料明細の項目にあるが、ほとんど
「よくわからない」と思っている人が多い、
「厚生年金基金」について語りたいと思っています・・・。