みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、ディミトリ・ミトロプーロス&ケルン放送交響楽団によるマーラーの交響曲第6番「悲劇的」です。ミトロプーロスといえばマーラーの交響曲を早い段階から取り上げていて、ライヴ録音が多く残されています。「悲劇的」はニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏も存在しているが、今回はケルン放送響との貴重なライヴとなっています。
「ディミトリ・ミトロプーロス&ケルン放送交響楽団」
マーラー作曲:
交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
2010年に「デルタ」から発売されたマーラー生誕150周年記念企画第1弾のCD。「デルタ」からは同オーケストラとのマーラー交響曲第5番が発売されているので、当盤を聴き終えたあとは交響曲第5番も聴きたくなるだろう。中々再販されることがない代物なので、早めに手に入れておきたいCDであることは間違いない。
・マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
録音:1959年8月31日(ライヴ)
他のライヴ録音と比べてもずば抜けて音質が悪いというわけではなく、比較的に聴きやすい印象が強い今回の「悲劇的」。パワー型ではなく安定感を感じることのできるサウンドによって演奏が展開されていることによって、全体像が明確なものとなっている。モノラルではあるが鮮明なサウンドとなっており、金管楽器の音色は特に聴きごたえがある。テンポの緩急に関しても場面によってはテンポが落ちるようになっており、急な加速はないにしてもダイナミクス変化に関しては比較的に細かい印象である。特に第4楽章における「急→緩」の変化は繰り返しあるため、その度に聴き入ってしまう。
先日取り上げたティルソン・トーマスのマーラー交響曲第6番「悲劇的」以降マーラー・ブームが個人的にきている。2024年ももう終わりへと向かっているが、今年はマーラーで締めくくるというのも良いかもしれない。ミトロプーロスのマーラーに関してもまたどこかのタイミングで「Memories」から復刻された交響曲集を取り上げたいところ。


