第1825回「レオンハルトによるバッハ《ゴルトベルク変奏曲》がエソテリックSACD化」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

こちらはクラシック音楽のCDの名盤をレビューするブログです!
年間500枚以上クラシック音楽のCDを購入します。
好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、3月16日に発売された3種類目の「エソテリックSACDシリーズ」、グスタフ・レオンハルトによるバッハの「ゴルトベルク変奏曲」です。レオンハルトはバッハ作品の録音を多く残しており、SACDハイブリッド盤として発売されている録音もいくつか存在しています。今回はエソテリック盤のSACDハイブリッド盤となった1965年録音の「ゴルトベルク変奏曲」をみていきます。


「グスタフ・レオンハルト」

バッハ作曲:
「ゴルトベルク変奏曲」(クラヴィーア練習曲第4巻 アリアと30種々の変奏)



 チェンバロ/J.D.ドゥルケンのモデル(1745年アントワープ)によるマルティン・スコヴロネク製を使用して今回の演奏を行っている。レオンハルトの録音では確かバッハの「平均律クラヴィーア曲集」のSACDハイブリッド盤を聴き終えた上で今回のエソテリック盤を聴いている。


・バッハ:「ゴルトベルク変奏曲」

録音:1965年4月28〜30日

 レオンハルトによるバッハ作品は高く評価されており、今日におけるバッハ演奏と同じように聴きやすい印象を受けなくもない。やや強固よりな音色で響きはあまりないが、軽快さがあるため重々しい感覚はほとんどないという点が面白い。1965年録音当時2度目の録音となった「ゴルトベルク変奏曲」が、今回のDSDマスタリングである「Esoteric Mastering」が施されたことによってダイナミック・レンジの幅広さが明確であり、ダイナミクス変化に関しても明確かつ緩急を細部まで細かく付けた状態の演奏を楽しむことができるようになっている。普段バッハ作品はあまり聴かないのだが、合唱曲などとくらべても演奏時間も短いため比較的スッキリとした感覚で聴くことができた。レオンハルトは今回の録音の後に1976年にも「ゴルトベルク変奏曲」を録音している。1976年録音もSACDハイブリッド盤が2008年に発売されているので後日探してみたいところ。


 「ゴルトベルク変奏曲」自体聴いたのはいつぶりだろうか。記憶に間違いがなければグールドによる演奏を最後に聴いた時以来となるはず。グールドによる演奏とはまた違うレオンハルトによる世界観は、確かに当時最高峰と呼ばれたのも頷ける。今後もレオンハルトによるバッハ演奏もそうだが、その他のバッハ作品を聴き進めていきたい。

https://www.esoteric.jp/jp/product/essw-90290/spec