みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、クリスチャン・ツィメルマン、サイモン・ラトル&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるブラームスのピアノ協奏曲第1番です。21世紀における代表的なブラームスのピアノ協奏曲第1番録音として名高い名盤で、SACD化こそされていないものの発売されてから繰り返し復刻されている決定盤に近い素晴らしい演奏となっています。
「クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)、サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」
ブラームス作曲:
ピアノ協奏曲第1番 ニ短調作品15
ツィメルマンはピアノ曲だけでなく、ピアノ協奏曲も多く演奏を行っておりベートーヴェンピアノ協奏曲全集やルトスワスフキのピアノ協奏曲などを録音している。また、ブラームスのピアノ協奏曲第1番に関してはバーンスタイン&ウィーン・フィルによる演奏で1983年に録音を残している。今回はその20年後にラトル率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と行った録音となっている。
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
録音:2003年12月
ピアノ協奏曲というよりはピアノ付きの交響曲と言っても過言ではないような重厚的かつ荘厳的なブラームスのピアノ協奏曲第1番。ラトル&ベルリン・フィルがツィメルマンのピアノのバックで演奏しているということもあって、より一層その重量感は増していると言えるだろう。SHM-CD及びロスレス音源だったとしても録音状態は非常に良く、伸びやかな音が奏でられながらもその一音一音が芯のある音となっており分厚いスケールをダイナミック・レンジの幅広さによってたっぷりと味わうことができるようになっている。テンポの緩急はそこまで激しく変化はしないものの、明確なダイナミクス変化が演奏から聴くことができるようになっているため聴きごたえとしても充分に楽しめるだろう。
ツィメルマンによるピアノ協奏曲録音を聴いたのはベートーヴェンやショパンのピアノ協奏曲のみだったこともあって今回のブラームスのピアノ協奏曲第1番はようやく聴くことができた達成感と想像していた以上の凄みを体感できた名盤であることは間違いないだろう。ツィメルマンによるピアノ曲や協奏曲録音は今後も少しずつ聴いていきたいところである。
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