第1798回「ミュンシュ&日本フィルによる《幻想交響曲》とリハーサル」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、シャルル・ミュンシュ&日本フィルハーモニー交響楽団によるベルリオーズの「幻想交響曲」です。1962年12月28日に東京文化会館にて行われたライヴ録音となっており、来日したミュンシュと日本フィルによる熱演を聴くことができるようになっています。同時期に演奏された曲といえば発売中止にもなった両者によるベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」です。こちらに関しては随分前に取り上げています。ミュンシュによる「幻想交響曲」を聴くのは大分久しぶりですが、日本のオーケストラによる白熱の「幻想交響曲」を楽しんでいきたいと思います。


「シャルル・ミュンシュ指揮/日本フィルハーモニー交響楽団」

ベルリオーズ作曲:
幻想交響曲 作品14

リハーサル風景(幻想交響曲、ダフニスとクロエ第2組曲、ミュンシュ楽員への挨拶)



 ミュンシュ&日本フィルによる録音は現在1962年12月20日のブラームス交響曲第1番、12月27日のブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」とベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」、12月28日のベルリオーズ「幻想交響曲」、1962年ライヴの日時不明の配信音源としてラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲がある。今回はベルリオーズの「幻想交響曲」がメインであるが「幻想交響曲」と「ダフニスとクロエ」第2組曲の貴重なリハーサル風景が収録されている。


・ベルリオーズ:幻想交響曲

録音:1962年12月28日(ライヴ)

・・・第1楽章よりその勢いの良さが垣間見える瞬間が幾度となくあるのに加えて、ミュンシュの声?も聴こえるため演奏におけるエネルギー量の強さがよくわかるようになっている。日本フィルの音色もこの時代特有の独特な音色となっていることもあって若干クセを感じなくもないが、金管楽器がミュンシュの熱量にぴたりと当てはまるようなサウンドと勢い良く演奏していることもあり爆発力は申し分ないと言える。楽章が進んでいくにつれテンポの緩急も激しくなり、ダイナミクス変化も細かく変化していく中で「これぞミュンシュによるライヴ演奏だ!」という感覚になってくるため聴いていてテンションが上がるということを体感できる「幻想交響曲」である。


 リハーサル風景を聴く限りミュンシュの熱量は凄まじいもので、高音質な状態で聴くことができるというのもマニアにとってたまらない記録である。「ダフニスとクロエ」第2組曲はCD化されておらずストリーミング配信で聴くことができるため、今回のリハーサル風景を聴いたことによって無性に聴きたくなったのは言うまでもないので「Apple Music Classical」にて確か見つけたので聴きたいと思う。

https://classical.music.apple.com/jp/album/1156000244?l=ja-JP