第1781回「トリッチ・トラッチ・ポルカ実装、クライバーによるニューイヤーコンサートで聴く」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日2月29日は「takt op.運命は真紅き旋律の街を」にてヨハン・シュトラウス2世の名曲を宿したムジカート「トリッチ・トラッチ・ポルカ」が実装される日です。残念なことに4月9日でタクトオーパスはサービス終了となってしまいますが、それでも新しいムジカートを迎えることができるというのは非常に嬉しい限りです。そんな今回はカルロス・クライバー&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏された1992年1月の「ニューイヤー・コンサート」から「トリッチ・トラッチ・ポルカ」をメインとして取り上げつつ同日に演奏された他の曲の演奏。みていきたいと思います。


「カルロス・クライバー指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」

ヨハン・シュトラウス2世作曲:
トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214



 「トリッチ・トラッチ・ポルカ」の声を担当するのは声優の山根綺さん。「ウマ娘プリティーダービー」のダイタクヘリオス役や「機動戦士ガンダム水星の魔女」のセセリア・ドート役を演じている。



 作曲当時のウィーンにあった著名人の噂話をまとめた雑誌「トリッチ・トラッチ」。この題名はウィーンで活躍したビーダーマイヤー作家から取られたものでもあり、劇作家ヨハン・ネストロイの戯曲「トリッチ・トラッチ」を借りたものである。「トラッチ」はドイツ語で「うわさ」を意味する。「トリッチ・トラッチ」と並べることによって音遊び感覚となるため、シュトラウス2世は街角の「うわさ」や「おしゃべり」を歌うポルカを作曲した。それがこの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」である。シュトラウス2世の恋のうわさもゴシップとなったことがあるため、雑誌を揶揄した題名となった。ムジカートの趣味である「未来をメモに書くこと」は雑誌「トラッチ・トリッチ」をかけたのかもしれない。


 カルロス・クライバーによる1992年1月のニューイヤー・コンサートのCDに収録されているのは以下の曲である。


・ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲

・ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・マズルカ「町といなか」

・ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「オーストリアの村つばめ」

・ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ「観光列車」

・ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「ジプシー男爵」序曲

・ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「千一夜物語」

・ヨハン・シュトラウス2世:新ピツィカート・ポルカ

・ヨハン・シュトラウス2世:ペルシャ行進曲

・ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ

・ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」

・ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ「雷鳴と電光」

・ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」

・ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲



・ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ

録音:1992年1月

・・・演奏としてSACDハイブリッド仕様の高音質盤で聴いているということもあってオーケストラ全体のサウンドは非常に生き生きとした音色を奏でており、躍動的で疾走感溢れるエネルギッシュな演奏を聴くことができるようになっている。各楽器の音色を細部まで細かく聴き込むことができるようになっており弦楽器と木管楽器の一体感や金管楽器のバランス良いサウンドなど聴いていて惚れ惚れする場面は大変多く存在している。透明度の高いウィーン・フィルのサウンドの中に力強い音を聴くこともできるのは素晴らしい名演だ。


 「タクトオーパス」最後に実装されるムジカートとなったトリッチ・トラッチ・ポルカ。4月9日にサービス終了してしまうが、クラシック音楽をここまでポピュラーに扱ったゲームは中々ないので個人的にはこのまま続いて欲しいのだが…。漫画はまだ続いているようなのでそちらも読み進めたいところである。