第1778回「サロネン&サンフランシスコ響によるストラヴィンスキー《春の祭典》」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、エサ=ペッカ・サロネン&サンフランシスコ交響楽団によるストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」です。Apple Music Classicalなどの配信サービスで聴くことができるようになっている演奏のためCD化はされていないものの、配信サービスで聴くことができるからこそDolby Atomsでサロネンの「ハルサイ」を楽しむことができるようになってるというもの。原始的な世界観からなるストラヴィンスキーの代表作を楽しんでいきましょう。


「エサ=ペッカ・サロネン指揮/サンフランシスコ交響楽団」

ストラヴィンスキー作曲:
バレエ音楽「春の祭典」



 すでにサロネンはロス・フィルと「春の祭典」を2006年1月に録音しているが、今回その後の録音としてサンフランシスコ響を率いた「春の祭典」を聴くことができる。収録されているのはこの曲のみだが正確かつ強烈な演奏を楽しむことができる上に、Apple Music ClassicalでDolby Atomsの高音質フォーマットを聴くことができるというのも素晴らしい。


・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

配信日:2023年7月7日


 第1部「大地の礼賛」・・・非常に透き通った美しさ溢れる音色と響からなる演奏となっており、冷静にも聴こえるかもしれないがオーケストラ全体からは正確かつバランスの整われた演奏を聴くことができる。明確なテンポの緩急からなる演奏は、勢いの良さもありつつ卓越されたアンサンブルなどを聴くことができるようになっているため、複雑なリズムや変拍子、不協和音などが非常に聴きやすくなっている。


 第2部「生贄の儀式」・・・慎重に進められている印象で、バランスの取れたテンポの緩急からなる細かいダイナミクス変化やテンポの揺らぎがライヴならではのアプローチとして聴くことができるようになっているのは間違いないだろう。テンポを大きく落としている場面もあれば、ダイナミクス変化の差を非常に大きくしている演奏を聴くことができるようになっている。細部まで細かくこだわり抜かれていることもあってオーケストラ全体の形をより明確に聴き分けることができるようになっているのもポイントと言えるのだろう。


 まさか「春の祭典」をこういった高音質フォーマットで聴くことができるとは思ってもみなかった。後日サロネン&ロス・フィルによる「春の祭典」も聴いてみて演奏を比較してみたいと思う。サロネンの録音でいえばまだまだ聴いていない録音が多数ある指揮者でもあるので、Apple Music Classicalを利用して今後少しずつ聴いていきたい。

https://classical.music.apple.com/jp/album/1696933217?l=ja-JP