みなさんこんにちは😃本日1月28日は、アルトゥール・ルービンシュタインの誕生日です。今年で生誕137年となります。そんな本日ご紹介していくのは、ルービンシュタインがエーリヒ・ラインスドルフ&ボストン交響楽団と録音したチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番です。こちらはXRCDにもなった名盤として知られていますが、今回は先日のペトレンコ&ベルリン・フィルと同じく「Apple Music Classical」での音源をもとに聴いています。
「アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)、エーリヒ・ラインスドルフ指揮/ボストン交響楽団」
チャイコフスキー作曲:
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調作品23
「Apple Music Classical」でルービンシュタインを検索するとそれなりの数の名盤が出てくる。それこそマニアックな録音はないかもしれないが、入門的な意味やルービンシュタインによる王道をいく名盤は存在しているので、間違いなく使い勝手は良いと言えるかもしれない。今回取り上げようと思ったチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番も何種類も存在しているので、これからそれらを聴き比べていきたいとも思えるワクワク感を今はただ感じている。
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
録音:1963年3月5日
第1楽章・・・ルービンシュタインによるピアノ含めたボストン響が一体感のあるテンションで演奏を行なった際にくるダイナミクス変化のボリュームは、音割れを起こしてしまうかのような熱量の多さであると言える。テンポの緩急は前向きで聴いているだけで推進力からなるエネルギーを明確に感じ取ることができるのは非常に素晴らしい。ノイズもほとんど感じることなく、聴きやすい味わいとなっているので時代を感じさせるような感覚はない。
第2楽章・・・スピーディながら明確なタッチと、エネルギッシュなテンポの緩急が聴いていて清々しい感覚を味合わせてくれる。「緩→急」へと音楽が変化した際の流れも非常に素晴らしいのだが、「急→緩」へと変化した際の濃厚さと歌い上げるピアノや木管楽器、弦楽器の存在感は類を見ないような凄みのある演奏を聴くことができる。
第3楽章・・・曲の終わりへと駆け抜けていく疾走感があり、オーケストラのバラつきもなく自然な音の流れを体感することができるようになっているのは非常に素晴らしい。ルービンシュタインが奏でるピアノも一音一音にたっぷりとした重みからなる重厚感があり、それに合わせてボストン響のテンションも細かく変化している。終結部の急な加速はまさに圧巻の演奏となっており、そのカッコ良さには誰しもがしびれてしまう凄みがある。
ルービンシュタインによる演奏は、以前取り上げたラフマニノフ、リストのピアノ協奏曲以来となるが、まだまだ聴けていない録音がたくさん存在しているので今後も引き続き聴いていきたいと考えている。ルービンシュタインの録音は非常に多く存在しているので、まずは名盤から中心的に聴き進めて聴いたいところ。