第1670回「ゴジラ-1.0をみてきました」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃昨日、11月3日に公開された山崎貴監督作品「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」をみてきました。そんな今回は、「ゴジラ-1.0」を見た後の感想として今回取り上げていきたいと思います。いずれサウンドトラックも発売されているようなので、そちらも購入したらまた取り上げたいと思っています。


山崎貴監督:
ゴジラ-1.0(マイナスワン)



 私にとってゴジラは、幼少期より常に一緒にあった存在であり、それは今でも変わってはいない。子供の頃から特撮が好きで、仮面ライダーやスーパー戦隊、ウルトラマンは欠かさず見ていたし、主題歌なども繰り返し聴いていた。その結果今でもなおほとんどの特撮ヒーロー・ソングは歌えるようになっているわけだが、中でもゴジラはゲオやウェアハウスなどで過去作品のビデオを借りて家で見たし、当時公開していた「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」や「ゴジラ FAINAL WARS」なども必ず見てきた。そうしているうちにゴジラシリーズを全て見終えていた。


 さて、今回の「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」はゴジラ生誕70周年記念作品、ゴジラ作品としても30作品目(実写)となっている。前情報をほとんど知ることなく映画を見に行ったため、まさに子供の時に見に行ったゴジラ作品と同じような衝撃を受けた。私が子供の時はパソコンはあったとしてもスマートフォンはまだなかったので、「X(旧Twitter)」などのSNSアプリもまだ存在していなかった。そのため、映画のネタバレを知ることなく映画を楽しむことができたわけだが、今回の映画もまさに同じ空気感を味わえたと言えるだろう。


 個人的によかったポイントを述べるならば、今作では「怒り」という感情がこれでもかと言うほどに剥き出しになっていたと思う。主演の神木隆之介さんの演技力が凄まじいものそうだが、「破壊神」としての立ち位置を与えられるゴジラも破壊の限りを尽くしていた。それに伴ってくるのが「絶望」というものであり、今作ではそれが幾度となく襲いかかってくる。そういう意味では今作のゴジラは、かつて「館長庵野秀明特撮博物館ミニチュアで見る昭和平成の技」にて公開された短編映画「巨神兵東京に現わる」を見た際の絶望感に類似していると私は考える。「巨神兵東京に現わる」を見た際、私は特撮映画で初めて「恐怖」や「絶望」などの感情を感じた。これを踏まえて、ゴジラシリーズで唯一白目となっていた「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」でのゴジラがこれまで一番恐ろしさを強調していたが、今作のゴジラがそれを塗り替えることとなった。


 今回パンフレットも購入したところ、11月4日にはサウンドトラックが発売されていることが記載されていたので、近いうちにタワーレコードなどで購入してすぐに聴きたいと思う。音楽でいうと、伊福部昭先生が作曲した「ゴジラのテーマ」が劇中で流れた際思わず顔に笑みがこぼれてしまった。これは悪い意味ではなく、童心に帰ったかのような心持ちで映画を見ることができた意味である。放射熱線を放った時の衝撃も思わず拍手をしたくなった。「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」は、ゴジラを知っている人、知らない人全ての方が楽しめる映画であると言える。「シン・ゴジラ」は若干だが堅苦しさがあったが、今作では昭和におけるゴジラシリーズを見ているかのような懐かしさも含めて誰しもが楽しめる素晴らしい映画だった。また見に行きたいと思う。