第1294回「ユロフスキ&ベルリン放送響による《アルプス交響曲》ライヴ」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのはヴラディーミル・ユロフスキとベルリン放送交響楽団によるリヒャルト・シュトラウスの名作「アルプス交響曲」です。チャイコフスキー、マーラー、リヒャルト・シュトラウスなど幅広いレパートリーを取り上げている指揮者で、今回の「アルプス交響曲」は2019年2月22&24日にライヴ録音されました。


「ヴラディーミル・ユロフスキ指揮/ベルリン放送交響楽団」

リヒャルト・シュトラウス作曲:
アルプス交響曲 作品64



 ユロフスキといえば以前マーラー交響曲第8番「一千人の交響曲」を取り上げたようにマーラー作品の録音も残している他、チャイコフスキーの交響曲全集や三大バレエである「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「眠れる森の美女」なども録音をしている。最近ではベートーヴェンの交響曲第2番をバイエルン国立管と録音をしたCDが発売されている。


 リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲 2019年2月22,24日ライヴ録音

・・・今回のユロフスキとベルリン放送響による「アルプス交響曲」だが、購入のきっかけとなったのは比較的録音されたのが新しい「アルプス交響曲」は貴重な部分があるという考えがあったのと、「PENTATONE」から発売されたSACDハイブリッド仕様の高音質盤であるということにひかれて購入している。そのため聴いた瞬間その空間的な意味でも驚かされたのだが、ライヴ録音ということもあってよりこの曲の本質をついたかのような壮大なスケールやダイナミクス、各楽器におけるサウンドの変化が非常に素晴らしいと感じた。ダイナミック・レンジの幅広さもあるためオーケストラ全体を細部まで細かく聴き込むことができるのも良い点だ。ただダイナミック・レンジの幅広さがありすぎるのかいつもよりもボリュームを1段階上げて聴くとちょうど良いと思えるようになっている。また、テンポの緩急は大袈裟につけられていることもなく常に真っ直ぐへと突き進んでいくようなエネルギーを感じることができるため、推進力は充分にあると言えるだろう。


 当盤は発売と同時に購入して一度聴いたのだが、実際に取り上げるのに1年かけている。理由は単純で、「今こうしてリヒャルト・シュトラウス作品に多く触れる機会がある状態で聴くことこそよりこの演奏を楽しむことができるだろう」という考えのもとである。実際その考えは正しかった。ユロフスキとベルリン放送響による「アルプス交響曲」は充分に楽しむことができたので、次はロンドン・フィルとの同曲録音を聴いてみたいと思う。


https://tower.jp/item/5215425/R-シュトラウス:-アルプス交響曲