第1290回「ニュー・サウンズ・イン・ブラスの第1作がSACDハイブリッド盤で登場」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

こちらはクラシック音楽のCDの名盤をレビューするブログです!
年間500枚以上クラシック音楽のCDを購入します。
好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



 みなさんこんにちは😃吹奏楽をやっていると必ず一度は演奏したことがある「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」に収録された曲たち。今回はそんな「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」の記念すべき第1作がこの度SACDハイブリッド仕様の高音質盤で発売されたのでそちらをみていきたいと思う。


「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」

1.オブラティ・オブラダ(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー/岩井直溥編曲、指揮)

2.イエスタデイ(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー/岩井直溥編曲、指揮)

3.ヘイ・ジュード(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー/岩井直溥編曲、指揮)

4.ディス・ガイ(ハル・ディヴィッド/バート・バカラック/岩井直溥編曲、指揮)

5.恋よさようなら(ハル・ディヴィッド/バート・バカラック/岩井直溥編曲、指揮)

6.雨にぬれても(ハル・ディヴィッド/バート・バカラック/東海林修編曲、指揮)

7.サン・ホセの道(ハル・ディヴィッド/バート・バカラック/服部克久編曲、指揮)

8.たぶん明日(ジャドウィガ・ウルバノウィンチ/レゼク・ボグダノウィッチ/東海林修編曲、指揮)

9.明日の世界を美しく(ミッシェル・ルッシ/ポール・モーリア/服部克久編曲、指揮)

10.誓い(イビカ・クラヤック/ニキッツア・カロジェラ/東海林修編曲、指揮)



 「宝島」、「オーメンズ・オブ・ラブ」や「アフリカン・シンフォニー」、「エル・クンバンチェロ」、「カーペンターズ・フォーエバー」など我々が知っている「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」のヒット曲は大変多く存在している。学生だけでなく、プロ、アマチュアなど幅広い層に演奏されてきた「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」。1972年に第1作が登場した。CD化したのは2015年が初という意外なものだが、それが今回SACDハイブリッド盤の高音質盤で登場するのだから非常に嬉しい。


 1972年5月16,17日に杉並公会堂で録音された。発売当時における最新技術とされるSQ4(4チャンネルクアドラフォニック)のオリジナル4chミックス・マスター音源からDSDマスタリングを施した「SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション」となっている。私が聴いたのはCD層のSA-CDの2chマスターをPCMにダイレクト変換した2022年最新リマスター盤という高音質盤のため、1972年録音という気持ちにはならないくらいである。むしろ最近の録音と言われても違和感を感じないくらいとなっている。洋楽の名曲が岩井先生をはじめとして日本を代表とするる作曲家の面々によって編曲、指揮で演奏されており、演奏しているニュー・サウンズ・ウインド・アンサンブルも演奏技術はアドリブも含めて非常に高いもので、度肝を抜かされる。特にトラック2「ヘイ・ジュード」におけるトランペットが暴れ狂うかのような高音域で演奏している瞬間には思わず良い意味で笑ってしまった。思えば「アフリカン・シンフォニー」や一部の楽曲に関してはオクターヴを上げて演奏するものが多くみられる。それがこの時からあったということだろうか。それが演奏されたとしても邪魔になることなくかっこよく決まっているのだから何度でも聴きたくなってしまう。


 今回SACDハイブリッド盤で発売されたのは第1作のみだが、個人的には今後もぜひ同じ形で発売されてほしいと思った。同時に「宝島」や「オーメンズ・オブ・ラブ」だけでなくこういった「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」からの吹奏楽曲を演奏したくなったのは間違いない。個人的には「エル・クンバンチェロ」が最新リマスターで聴いてみたいと思った。


https://tower.jp/item/5449906/ニュー・サウンズ・イン・ブラス-%5bSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション%5d