第957回「アン・セット・シスによるピアノ・デュオで楽しむジョン・ウィリアムズの映画音楽」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日は普段取り上げるCDとはまた違うジャンルのCDをみていきたいと思います。今回取り上げるのはアン・セット・シス(山中惇史と高橋優介)による「ジョン・ウィリアムズ ピアノ・コレクション」をみていきます。ジョン・ウィリアムズが作曲した多くの映画音楽は今でも多くの人々に聴かれている作品ばかりですが、今回はいつも聴き慣れたオーケストラの演奏ではなく、ピアノ・デュオによる演奏です。収録されているのは「ハリー・ポッター」や「スター・ウォーズ」シリーズ、「シンドラーのリスト」、「アメリカン・コレクション」、「ジュラシック・パーク」、「フック」。また、今回編曲をしたのはピアニスト兼作曲家の山中惇史が行っています。


〜ジョン・ウィリアムズ ピアノ・コレクション〜


「アン・セット・シス(山中惇史、高橋優介)」



 ジョン・ウィリアムズが指揮者としてベルリン・フィルと共演し、作曲した映画音楽を指揮したのは最近のことだが、普段我々が聴き慣れたオーケストラの響きとはまた違う響きを持った演奏こそがこのアン・セット・シスが奏でたピアノ演奏でのジョン・ウィリアムズ作品である。2020年6月15〜17日にかけて稲城iプラザで録音された。

 まず収録されているのは「ハリー・ポッター」シリーズから「ヘドウィグのテーマ」、「ダイアゴン横丁」、「不死鳥フォークス」、「過去への架け橋」、「ハリーの不思議な世界」。「スター・ウォーズ」からは「メイン・タイトル」、「ルークとレイア」、「アナキンのテーマ」。「シンドラーのリスト」テーマ、「アメリカン・コレクション」テーマ、「ジュラシック・パーク」エンド・クレジット、「フック」ネバーランドへの飛行と他にも何曲か山中惇史さんが作曲した曲が5曲ほど収録されている。いずれの曲も残響は強めとなっており、ピアノ・デュオながら壮大な音作りがされている印象を受ける。特にメイン・タイトルやテーマなどの映画のメインを飾った曲たちの存在感やインパクトは非常に強いように思える。また、今回のCDは通常CDだが割とダイナミック・レンジの幅も広く、全体的にダイナミックな演奏にも聴こえる。個人的には「ハリー・ポッター」の「ハリーの不思議な世界」、「スター・ウォーズ」のメイン・タイトルが特に印象に残った。他にも「ジュラシック・パーク」のエンド・クレジットも素晴らしい。

 今回はアン・セット・シスのピアノ・デュオによるジョン・ウィリアムズ作品をみてきたが、映画音楽をオーケストラではなくピアノで聴くというのも中々面白いなと聴いて思った。今後もこういうCDがあればぜひ聴いてみたいと同時に、ピアノ演奏のCDを一つでも多く聴くことができれば良いなと感じた。