第806回「バーンスタイン&ロンドン響による大迫力のマーラー交響曲第8番《一千人の交響曲》」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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 みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのはバーンスタイン第1回目のマーラー交響曲全集から、ロンドン交響楽団と録音した交響曲第8番「一千人の交響曲」。バーンスタインがこの曲を演奏した記録としてニューヨーク・フィルハーモニックとの1965年ライヴ(MEMORIS盤)、ウィーン・フィルとの1975年ライヴ(第二回交響曲全集から)の2種類が該当する。そして今回の演奏は1966年に録音されたロンドン響との演奏。迫力に関してはおそらく上記3種類の中でもトップクラスのものとなっている点をここで述べておきたい。実際にどのような演奏になっているかみていこう。


「レナード・バーンスタイン指揮/ロンドン交響楽団」

マーラー作曲:
交響曲第8番「一千人の交響曲」



 マーラーが最高傑作とまで言った交響曲であるこの曲。角笛交響曲の一部とされている交響曲第2番「復活」よりも編成は拡大化されており、曲の構成も第一部、第二部という形になっているため、交響曲というよりは歌劇に近いような感じもする。多くのオペラを指揮してきたマーラーらしい境地だと考えることができるはずだ。

 この時のバーンスタインといえば、ニューヨーク・フィルハーモニックと共に若さあふれる演奏を多く残していた。マーラーの交響曲全集では晩年の第2回目にあたる交響曲全集とは違う熱情的な演奏となっている。使われている楽譜の版の違いもあるのだが、エネルギッシュで若々しいマーラーの交響曲を聴きたいならば間違いなくこの時期のバーンスタインのマーラーをオススメしたい。そして今回の「一千人の交響曲」は、決定盤の地位を維持しているショルティ盤の次に人気がある演奏である。知名度ではウィーン・フィルとの1975年ライヴが上だが、演奏バランスやダイナミクスはこのロンドン響との演奏の方が上のような気がしている。今回はSACDハイブリッド仕様によるもので、ダイナミック・レンジも幅広い仕上がりになっている。ただ、第一部で曲の頂点が何度も来る際、オーケストラ及び歌手陣、合唱のテンションも盛り上がるため音が割れてしまっている。その時は少々耳が痛くなるが、約25分ある中で常に一定のテンションを保ちながら演奏できるものは中々いないはずだ。オルガンの音も素晴らしい。もちろん第二部も美しく、荘厳的な趣きがありこちらも非常に良い。

 バーンスタインのマーラー交響曲全集は以前、SACDシングルレイヤー盤を誤って購入したことがあった。この時SACDの仕組みをイマイチ理解していなかったがためのことだったが、その後SACDハイブリッド仕様のものがあることを知ってそれを探すようになった。まだ全ての番号を集めたわけではないが、やはりバーンスタインのマーラーは良い。マーラーの交響曲を入る際、バーンスタインのマーラーから聴いたこともあり、どこか初心に帰ったかのような心持ちで非常に満足している。

 もう時期マーラーの誕生日が近づいているが、7月までには700種類のマーラーの交響曲を聴き終えたいところ。実際購入してからまだ聴けていないCDがいくつかあるので、すでにおそらく700種類を超えていると思うのだろうが、数字にカウントするのは聴き終えたからと決めている。あくまで私個人の理想を追い求める長い旅でもあるが、マーラーの交響曲は生涯を通して常に聴いていきたい。