みなさんこんにちは😃日本を代表するバッハのスペシャリストであるバッハ・コレギウム・ジャパンによる「マタイ受難曲」が2019年に彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールにて録音された。こちらはバッハ・コレギウム・ジャパン創立30周年を記念して収録されたものである。以前よりこの盤に関しては購入していたものの、中々聴くに至らず今回ようやく時間ができたのでこちらを取り上げていこうと思う。バッハの合唱曲は私自身まだ初心者なのだが、今回がきっかけになって今後バッハ作品をより聴けたらと考えている。
「鈴木雅明指揮/バッハ・コレギウム・ジャパン」
J.S.バッハ作曲:
マタイ受難曲
バッハ・コレギウム・ジャパンは日本が誇る古楽器を使用したオーケストラ、合唱団で、その演奏技術においては非常に高い。過去にブランデンブルク協奏曲集を当ブログでも取り上げているが、初めて聴いた時には大変驚いたのを覚えている。
今回こだわられている部分としては通奏低音用オルガン。今回の再録音のためにオルガンビルダーであるマルク・ガルニエとの相談によって開管のプリンツィパルを持つ通奏低音用オルガンを建造してもらっている。次は演奏者をみていこう。
ベンヤミン・ブルンス(エヴァンゲリスト)
キャロリン・サンプソン(ソプラノI)
松井亜希(ソプラノII)
ダミアン・ギヨン(アルトI)
クリント・ファン・デア・リンデ(アルトII)
櫻田亮(テノールI)
ザッカリー・ワイルダー(テノールII)
クリスティアン・イムラー(バスI、イエス)
角耒徹(バスII、ユダ、ピラト、大祭司カヤパ、祭司長I)
望月万里亜、清水梢、青木洋也(ソプラノ・イン・リピエーノ)
清水梢(女中I)
澤江衣里(女中II)
藤崎美苗(ピラトの妻)
青木洋也(証人I)
谷口洋介(証人II)
渡辺祐介(ペテロ、祭司長II)
バッハ・コレギウム・ジャパン
鈴木優人(オルガン)
鈴木雅明(指揮)
演奏として163分ほどあるのだが、全てにおいてこだわりを強く感じる演奏となっている。音質に関しても非常に良く、古楽器の美しい音色と歌手陣の歌声がクリアに、よりリアルに録音されている。今回の演奏のために作られた通奏低音用オルガンの音色も他のものとはまた違う印象を強く与えてくれる。恥ずかしながら「マタイ受難曲」は今回初めて聴いたのだが、初めて聴いた状態でもそれなりに楽しむことができた演奏となっていたので好印象となった。
今回バッハ・コレギウム・ジャパンの再録音による「マタイ受難曲」を聴くに至った理由のうちに、同オーケストラによるバッハ合唱曲全集が強く関係している。発売してから1年弱経過し、今回ようやく購入するに至ったことを改めてここで述べておきたい。値段がそれなりにするのと、膨大なCD枚数などいつ聴き終わるかまだわからないが、今回意を決して購入した。後悔はしていない。むしろ今回の「マタイ受難曲」を聴き、より楽しみになっている。全てSACDハイブリッド仕様という点も非常に魅力的なところで、今回の「マタイ受難曲」はそれを聴く序章としたい。バッハ合唱曲全集についてはまた少しずつ当ブログでも取り上げていきたいと思う。