第761回「モーツァルトの名手スウィトナーによるモーツァルト管弦楽曲集と序曲集」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



 みなさんこんにちは😃本日5月15日はオトマール・スウィトナーの誕生日です。今年で生誕99年となります。来年2022年には生誕100年を目前としています。そんな本日はタワーレコードから発売された「Berlin Classics SACDハイブリッド化プロジェクト」からシュターツカペレ・ドレスデンと録音したモーツァルトの管弦楽曲集、シュターツカペレ・ベルリンと録音したモーツァルトの序曲集をそれぞれご紹介したいと思います。


「オトマール・スウィトナー指揮/シュターツカペレ・ドレスデン」

モーツァルト作曲:
アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調

セレナータ・ノットゥルナ ニ長調

セレナード ヘ長調

ノットゥルノ ニ長調

音楽の冗談 ヘ長調


ビゼー作曲:
交響曲 ハ長調


「オトマール・スウィトナー指揮/シュターツカペレ・ベルリン」

モーツァルト作曲:
歌劇「にせの女庭師」序曲

歌劇「イドメネオ」序曲

歌劇「後宮からの逃走」序曲

歌劇「劇場支配人」序曲

歌劇「フィガロの結婚」序曲

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲

歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲

歌劇「魔笛」序曲

歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲



 以前当ブログでもスウィトナーとシュターツカペレ・ドレスデンによるモーツァルト交響曲集は取り上げたが、今回の管弦楽曲集及び序曲集は同時期に録音された名盤である。内容としては管弦楽曲集とビゼーの交響曲がシュターツカペレ・ドレスデン。序曲集がシュターツカペレ・ベルリンとそれぞれ録音している。

 まずディスク1の管弦楽曲集をみていこう。モーツァルトの代表作でもある「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が収録されている作品としてはセレナード集である。1960,61年と1973年に録音されたものが収録されている。演奏によってはストレートで美しいシュターツカペレ・ドレスデンの音色と響きを生かした演奏となっている。個人的には同時にどこか懐かしさを感じさせる演奏だったと聴き終えた今は感じている。スウィトナーとシュターツカペレ・ドレスデンが奏でるサウンドには古き良き時代の音色を感じさせる心地よさがあると私は考える。

 続いて序曲集とビゼーの交響曲が収録されたディスク2をみていこう。まさに選り取り見取りな曲集とはこのディスクのこと。モーツァルトの歌劇の序曲が多数収録されている。有名な「魔笛」や「フィガロの結婚」などそれ以外の序曲も非常に聴きごたえがある。個人的に今回のアルバムでヒットしたのはこちらのディスク2で、今まであまり積極的にモーツァルトの序曲集を聴いてこなかった分新鮮に感じるものが多くあった。この演奏を聴くことができてよかったと聴き終えた今は感じている。また、ビゼーの交響曲に関しても違和感なく演奏を聴くことができ、ベルリンとドレスデンそれぞれのオーケストラの音色と響きを堪能することができる優れたディスクとなっている。

 今回のCDは本国アナログ・マスターテープからなるSACDハイブリッド仕様。タワーレコードから発売されるSACDハイブリッド盤にハズレがないことは以前から述べているが、同時に音質のクオリティに関しても年々増していると考えられると同時に多くの名盤が復刻されている。人気のある盤ほど廃盤になりやすい点が難点だが、どの演奏も非常に聴きやすい。私個人としてはモーツァルトは普段あまり聴かないが、そういった人やこれからモーツァルトを聴きたいと考えている人には打って付けのものが、今回のCDであると考える。