第340回「ヤノフスキによるワーグナーオペラ全集〜その10〜神々の黄昏」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



みなさんこんにちは😃
お待たせ致しました。
「パルジファル」から始まり「さまよえるオランダ人」、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「タンホイザー」、「トリスタンとイゾルデ」、「ローエングリン」、「ラインの黄金」、「ワルキューレ」、「ジークフリート」とヤノフスキとベルリン放送交響楽団の2010年から始まったワーグナーオペラ全集も今回ご紹介する「神々の黄昏」で最後となります。
「ニーベルングの指環」はフルトヴェングラーとカイルベルトのものも最近購入したのですが、正直な話当分ワーグナーは聴かない予定です…
今回の「ニーベルングの指環」は2日間で一気に聴き終えました。それ故に疲労も身体に残ったものと考えられます…
また少し時間をおいてフルトヴェングラーとカイルベルトの演奏は聴きたいと思います。
さて本題に戻りましょう。
ヤノフスキ2度目の「ニーベルングの指環」最終日。楽劇「神々の黄昏」です。


「マレク・ヤノフスキ指揮/ベルリン放送交響楽団」


ワーグナー作曲:
楽劇「神々の黄昏」



ついに迎えた「ニーベルングの指環」最後のオペラ「神々の黄昏」。
先日コロナの影響で自粛となった演奏会がライヴ配信され話題を呼びましたね。
上演時間4時間20分!!
この時間にはいつ聞いても度肝を抜かされます。
第3幕の間奏曲「ジークフリートの葬送行進曲」は特に有名で管弦楽のみでも演奏されることはしばしばあります。
バイロイト祝祭劇場にて行われた第1回「バイロイト音楽祭」で「ニーベルングの指環」四部作の一部で初演された本作はハンス・リヒターの指揮のもと演奏されました。

オペラの編成でも最大級の4管編成で「ラインの黄金」からほぼ統一されている今作は最初から最後までそれ相応の精神力も必要と考えられます。
実際問題14時間ぶっ通しで演奏した場合気が持ちません。
そう考えると4日間に分けたのは正解だったかもしれませんね。
今回の演奏はこれまで聴いてきた数々のワーグナーオペラの中でも屈指の迫力と熱量が感じられる演奏です。
ペンタトーンから発売された今回の全集は、スイスロマンド管との大好評となったブルックナー交響曲全集などヒンデミット作品を録音しており話題を呼びました。
ヤノフスキとしては2度目となる「ニーベルングの指環」今回の強みはなんといってもそのクリアな音質。
CDマニアから定評のあるペンタトーンから発売されている点とベルリンフィルハーモニーの音響の良さが冴え渡っているものと考えて良いでしょう。
細部まで細かく録音されていてホールで聴いているかのように聴こえるのは非常に素晴らしいですね。
1950年代に頻繁に録音された「ニーベルングの指環」。
それを現代に置き換えたとき。
21世紀の新時代の名盤は一体どの演奏か?
このヤノフスキとベルリン放送響の「指環」がきっとふさわしいでしょう。
音質良し、迫力良し、クリア感良しときっとどの点をとっても満足のいく仕上がりになっています。
聴き終わったときに浮かんだものはただただ「感謝」という気持ちでいっぱいでした。

総時間が半端ないもので今回随分と聴き終えるのに時間がかかってしまいましたが、これにてヤノフスキのワーグナーオペラ全集シリーズは終了です!
改めて振り返ると今回初めて聴いたオペラがほとんどでしてこれらを実際に生で聴いてみたい、もしくは演奏したいという気持ちでいっぱいになりました。
実際問題費用面で言うと相当な額になるので中々演奏はされないかとは思われますが、もしまた演奏されることがあるならばその時は最初から最後まで生で聴いてみたいですね。
モンスター片手に。
ではこれにて10種類にわたった「ヤノフスキのワーグナーオペラ全集シリーズ」完結です。
今回ご紹介した各回のリンクを貼っておきますのでもしよかったら読んでいただけると幸いです…!!





「パルジファル」

「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

「さまよえるオランダ人」

「タンホイザー」

「トリスタンとイゾルデ」

「ローエングリン」

「ラインの黄金」

「ワルキューレ」

「ジークフリート」