第201回「オトデミ参加記念!ドビュッシーの海4種類聴き比べ!!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

こちらはクラシック音楽のCDの名盤をレビューするブログです!
年間500枚以上クラシック音楽のCDを購入します。
好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。



みなさんこんばんは🌆
本日の投稿大分遅くなってしまい申し訳ありません…
なぜ投稿が遅れたかといいますと…
明日10月27日にオトデミー「吹奏楽×Art音楽会」が開催します!私はそれに参加してきますので本日ゲネプロに行ってきましたので投稿するのが遅くなりました!
曲目は

三澤慶作曲:海へ…吹奏楽の為に
ドビュッシー作曲:「海」〜3つの交響的スケッチ〜
真島俊夫作曲:波の見える風景
マーク・マンシーナ作曲:ストームライダー組曲
R.W.スミス作曲:海の男たちの歌
樽屋雅徳作曲:マードックからの最後の手紙

です。
ドビュッシーとマードックに関しては吹奏楽に対し弦楽器を加えた編成で演奏されます。
ちなみにマードックの作曲者である樽屋雅徳さんは私の父の知り合いでもあります。
まぁ私は会ったことはありませんが…

さて今回はそんなオトデミーに参加した記念としてドビュッシーの名作「海」の聴き比べをしていこうと思います。(私自身が持っているオーケストラのCDに限らせていただきます。)


ドビュッシー作曲:「海」〜3つの交響的スケッチ〜
《オトデミー参加記念》



まずは軽く「海」について説明をしていきます。
有名な葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が1905年に出版された時に使われており、ドビュッシーが「神奈川沖浪裏」を書いた北斎の作品からインスピレーションを得て作曲をした作品という紹介とされることが多々ある作品。(実際にそのような文章も残されてはいない。)
有名な三楽章「風と海の対話」は吹奏楽編曲もされており一般から学生まで演奏されることが非常に多い人気曲でもあります。
なお、1905年の初演時は聴衆の評価も良くはなく同時期に作曲された歌劇「ペレアスとメリザンド」のような曲を望んでいた人々からひどい酷評を受けたほど。その3年後になる1908年にドビュッシーが自作自演で指揮をし再演したところ成功しその後至るところでドビュッシーは「海」を自身の指揮によって演奏をすることとなる。この時の熱狂ぶりは凄まじかった。これにより今日に知られるまでの名作品となりました。

さて4種類の聴き比べをしていきましょう。

1.ピエール・ブーレーズ指揮/クリーヴランド管弦楽団


ラヴェル、ストラヴィンキーの作品全集と同時期に録音されたこの演奏。
長年共に活躍をしてきたクリーヴランド管弦楽団との録音で全体的に霧がかった演奏かつ音の響きが重視されている。また、音色の細かい使いこなしに関しても細部まで表現されておりテンポに関しても危険なことはせず基本は一定の楽譜通りのテンポを演奏しています。
全体のバランスも良くさすがはブーレーズと思わず思ってしまうほどの出来栄え。





2.シャルル・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団

私がドビュッシーの「海」を聴いたことがない人にオススメするならばこの演奏を必ずオススメします。
全体的にはっきりとした発音でもないですが決して耳障りではない音作り。
今現在近現代を指揮させたら右に出るものはいないであろうシャルル・デュトワの本心が明確なまでによくわかる演奏。
ダイナミクスの幅が広く、響きも良いそしてテンポ設定が速い中で全ての楽器が一番いい音で鳴らされていて水辺で演奏をしているかのような情景が聴ききながら目を閉じると浮かんできます。
これに関しては前日に言うことではありませんが今回のオトデミーに参加される方には一度でも良いので聴いていただきたい演奏No.1です。





3.フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエクル


こちらもオススメの一つ。
今話題のピリオド楽器で演奏する「海」で初演当時のドビュッシーの考えを体感することができます。
パワーに関しては今現在の楽器に負けてしまう点はあるかもしれませんが歴史的な音の再現としては評価値も高い演奏で俊敏な演奏を聴けるほか現在の演奏では聴くことのできない吹奏感や美しさを体感できます。
また三楽章の終盤237小節にあるトランペットとホルンのファンファーレ動機を削除した状態での演奏を行っています。
このファンファーレ動機は後にエルネスト・アンセルメが削除したファンファーレ動機を復活させその後今日における「海」の演奏では必ず演奏されています。
なおオトデミーでは今回この部分はカットされています。





4.シャルル・ミュンシュ指揮/ボストン交響楽団


ステレオ時代の決定的な名盤でフランス音楽を得意としたミュンシュの熱量多めかつ情熱的な「海」を体感することができます。
演奏は若干時代の流れを感じますがその鮮やかな指揮に関しては今日にはない演奏でありテンポの細かい変化には初めて聴いた時驚かされたのを覚えています。
ミュンシュは複数「海」の録音を残していますがその中でも得に人気のある作品で音の張った金管楽器に加えて煌びやかな木管楽器とはっきり目な弦楽器と非常に聞き応え抜群です。


私個人として今のところあまりフランス音楽のCDを集めきれておらずドビュッシーの「海」も4種類しかありませんが今後どんどん種類を増やせていけたらと考えています。
そしてその前まずは明日の本番を乗り越えてこそと考えています!
「波紋…重なり、交差する」このテーマ非常に良いです。
もちろん「海」以外にも素晴らしい曲を演奏しますのでそちらも頑張っていきます!
では明日に備える為に寝ます!おやすみなさい^^