第119回「究極の音楽美!カラヤンによる至高の新ウィーン楽派作品集エソテリック盤」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。


みなさんおはようございます☀
シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの3人を合わせて「新ウィーン楽派」と呼んだ1900年代初頭。思えばこのころから音楽の形が徐々に変わり始め一歩一歩現代音楽への歩みを始めだした時期。
美しいものには棘があるとも言う言葉があるように美しい音楽の中にも棘があると考えられるのが「新ウィーン楽派」3人の特徴ともいえます。
今回はそんなシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの3人の主要な管弦楽曲作品を取り上げた至高の名盤をご紹介していきます。

「ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」

シェーンベルク作曲:浄夜(弦楽合奏版)
ヴェーベルン作曲:管弦楽のためのパッサカリア
ベルク作曲:3つの管弦楽曲


この時代の作品になるとスコアが手元にないとその曲の凄みや解釈がより分かりづらくなってきますが、このカラヤンの録音は聴くだけでも凄みを感じられるほどの美が追求された音楽であり、一度聴くと虜になってしまう魔性の名盤です。
実際発売されたのは前になりますが人気を博したエソテリックの再販のためでしょうか手に入れるのも一苦労しました。
ちなみに見つけたのは神保町のディスクユニオンにて見つけましたので買いました。

シェーンベルクの「浄夜」は弦楽合奏版でベルリンフィルの中心核に一する弦楽器セクションの素晴らしいアンサンブル力を発揮している中で非常に濃厚で美しい演奏をしています。
後々シェーンベルクの作品では十二音技法等の作曲法をする前の初期作品に位置するこの曲は素晴らしい名曲として扱われています。

そして「パッサカリア」と「3つの管弦楽曲」では弦楽合奏からうって変わり3管編成の大オーケストラへと姿を変えベルリンフィルの美しさ溢れる演奏を繰り広げてくれます。
徐々にスコアリーディングも大変になるんですが、一つ一つの音を精密に演奏仕上げバランスの良い形が崩れないようにされています。

「新ウィーン楽派」の作品に関してはまだそこまで録音されたCDを集められておらずどの録音がいいのか私の中でもはっきりとしていないのですが、そんな時にはこのエソテリック盤のカラヤンによる「新ウィーン楽派」管弦楽集を聴けば一通りは間に合うかもしれません。
念のため私はこのCDとは別にギーレンのほぼ未発表録音の「新ウィーン楽派」作品集も同時に購入しているので聴き比べ等も含めながら曲の深みも勉強し直せたらなと考えています。