第71回「究極なる愛の形、フルトヴェングラーのトリスタンとイゾルデ」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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こちらはクラシック音楽のCDの名盤をレビューするブログです!
年間500枚以上クラシック音楽のCDを購入します。
好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンスキー、ブルックナー、三善晃、ショスタコーヴィチなど
吹奏楽を中心にトランペット演奏の他、作曲なども行います。


みなさんおはようございます☀
本日は熱海旅行最終日の朝になっています。
軽く旅行の様子に触れると、初日は大荒れで秘宝館に行ってきました。館内は撮影禁止のため文章のみでお届けします。(撮影できても撮りません。)思いのほか古風な遊園地感覚でしたが非常に面白いようなしょうもないような…
カップルではふざけ半分で行くのは避けた方が良いですね!笑
2日目は初日の天気を忘れさせるくらいの快晴で初島に行ってトンビがいる中海鮮丼、トロピカルジュースなどバカンスを満喫してきました。

さて本題ですが今日ご紹介する名盤はフルトヴェングラーとフィルハーモニア管が録音した楽劇「トリスタンとイゾルデ」です。
「理想の愛の結晶」とも呼ばれるべきこの曲ですが、今回のブログに取り上げた理由は今日の夕方ごろでしたか熱海の海岸を歩いていた時に女性が1人時間を潰していまして、一緒に旅行していた友人がその女性のことが気になり勇気を振り絞り声をかけ上手く話が弾んだのか明日デートに行くまでとなりました。
そこから愛が生まれるかはわかりませんが彼や彼女にとってはとても良い思い出になるはずです。
というのが今回フルトヴェングラーのトリスタンとイゾルデを取り上げた理由です。
それでは名盤ヒストリア始まります。

「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/フィルハーモニア管弦楽団」

ワーグナー作曲:楽劇「トリスタンとイゾルデ」

1952年に録音されたこのトリスタンとイゾルデはフルトヴェングラーの中でも代表格の名盤であり、トリスタンとイゾルデの中でもトップクラスの名盤です。
現代音楽の基礎が出来上がるのは1900年代初頭の話ですが有名な「トリスタン和音」が使われているのは有名な話ですね。これにより徐々に不協和が解放されるとともにオペラ的にも中々終わりがみえない作品という点でも捉えることができます。

この曲が作曲されたのは4日間上映を要する楽劇「ニーベルングの指環」の中の第2日目である「ジークフリート」の作曲中に「トリスタンとイゾルデ」は作曲されました。
ワーグナー曰く「あらゆる夢の中で最も美しい主題のために一つの記念碑を立て、それをこの曲に与える」と言っています。
浮気症であったワーグナーらしいといえばらしいですが…

音楽史の中でもラフマニノフの交響曲第2番の3楽章と同等、もしくはそれ以上に美しいということができること。曲はのちに「前奏曲と愛の死」として生まれ変わり同じくフルトヴェングラーやカラヤン、ラトルなど有名指揮者の元で数多く演奏されるワーグナーきっての名曲となります。

フルトヴェングラーは「ニーベルングの指環」も録音し、それも名盤として語り継がれていますがそれ以上にこのトリスタンも負けていません。
1952年に録音した割に音質の仕上がりが非常に綺麗で、同じ時代のフルトヴェングラーの録音を聴いてもノイズが入っているものが多く存在しています。もちろんそちらも名盤として名高いですが、どうせならば最高の音質で聴きたいですよね。でもご安心ください。このCDにおいてその疑問は皆無となります。まず演奏しているのはフィルハーモニア管弦楽団なので演奏上の技術や録音の良さに関してはフルトヴェングラーの中でダントツの一位です。
演奏表現も晩年になっても衰えを知らない彼の力を感じられるものでありオーケストラも美しく響き聴いた人々を感動の渦に巻き込んでくれるほどの名盤です。ここ最近で一番良いCDに巡り会えたと私自身考えている次第です。
SACDハイブリッドで聴くことのできるこの「究極の愛の形」をその耳でぜひお聴きください。