第70回「イギリス生まれのバルビローリによる上質なエルガーのエニグマと威風堂々!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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みなさんおはようございます☀

今日お届けするのは20世紀を代表するイギリス生まれの作曲家エルガーの管弦楽作品「エニグマ変奏曲」、演奏会用序曲「コケイン」、「威風堂々」全曲が収録されたバルビローリとフィルハーモニア、ニュー・フィルハーモニアの両者名コンビが録音したCDが世界初SACD化され最高の上質な音質で戻ってきました!!


「ジョン・バルビローリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団」



エルガー作曲:エニグマ変奏曲、演奏会用序曲「コケイン」、威風堂々全曲



今回収録されているエニグマ変奏曲と威風堂々の中でも1番に関しては日本でも非常に人気も高く、吹奏楽編曲でも起用されたり威風堂々の1番は番組やドラマなどでも使われますし、アマチュアオーケストラの間でも定番のレパートリーとして名高い作品です。

エルガー自身イギリス王室より称号ももらっており、国王の音楽師範にも任命されるほどでイギリス国内の音楽界ではトップクラスの地位にいる人物としても有名な話です。

そして今回エルガーのこれらの曲を演奏するのは同じイギリス生まれの指揮者バルビローリとフィルハーモニア、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団。バルビローリはエルガーの前で曲を演奏したりお互いに親密な関係であったためバルビローリはエルガーの曲を各地で演奏、紹介し続け広めていました。

今回のエニグマも計3回の録音にするなどエルガーに対して敬意を表する態度が伺えます。


エニグマ変奏曲の元名は「独創主題による変奏曲」という名前で出版時に「エニグマ」が追記されました。1899年に初演され成功したのちこれがきっかけでエルガーは有名となります。曲誕生の由来は妻に聴かせた即興で作った旋律であり、それを膨らませて管弦楽曲としたのがこの曲である。


コケインは「理想郷」という中世フランス語に由来する言葉であり、1820年ごろジョークでロンドンの下町に対する比喩として使用されていました。しかしエルガーが書いたこのコケインにおいてはそのような意味を含めておらず、エドワード朝ロンドンの活き活きした描写音楽となっています。


そしてエルガーといえばこの曲という人も多いはず!威風堂々!!

大人気の1番を筆頭として合計5曲存在しています。(未完の6番を含めると合計6曲)

今回は6番を外し完成されている5番までが収録されています。


イギリス生まれのバルビローリとフィルハーモニア管の演奏はとても高級感ある演奏で、ただただ爆音で潰れた音の金管楽器が流れている行進曲とはわけが違います。

貴族が豪邸で開いた演奏会のようにイギリスらしい英国の音の響きで非常に素晴らしいです。

オーケストラを引っ張るバルビローリとそれに答えられているオーケストラの力を感じることができるCDとなっています。

今回の再録は全曲世界初のSACD化となっていますので音質に関しては非常に期待していいかと思います!



https://tower.jp/item/4691623/エルガー:-エニグマ変奏曲、序曲「コケイン」、威風堂々(第1-5番)<タワーレコード限定>