〈時代劇・実話〉
監督:イ・ジュニク
出演:ソル・ギョング、ピョン・ヨハン
あぁいいもの観たなぁ・・・と。一筋の涙と共に、とても良い気分で映画館を出ました。ステキな作品でございます。
モノクロームがまたいい感じに効いてた。
ソル・ギョングさん。本作が初時代劇(映画)とか。
そう?もう何十本も観た気がするけど?と思うくらい。見事にハマっておりました。素晴らしい。
まぁ彼なら何を演じても、スッとキレイにハマっちゃう訳なんだけどさ。
ピョンちゃんも良かったよ!久しぶりに改めてそのお上手っぷりを堪能致しました。
流刑とか貧困層とか、決して笑えるお話じゃないのに、島民達がみんな可愛らしくて。前半はほのぼのして。クスクス笑えて。
後半はかなりシビアになってくるけど。人間の尊厳とか、人との関わり方とか。様々な感情が胸に迫ってきます。
本当に切なかったのは、試験を受けて夢見た場所に辿り着いたはずが現実は無情だった。これが、時代が違えど国が違えど同じようなことがあるという事実。
優秀な学校を出て国の中枢で働き、文書の改ざんを指示されて・・・というね。聞いたことある話だよね?
いつになってもどこにいても、人間の欲とは似たようなもの。権力を持った者がやる事は似たような事、なのでしょう。
懸命に生きる民を蔑ろにし、保守の世界から逃れられず仲間の純粋な魂をもぶっ壊す呆れた者達よ。
どの国でもいつの世でも。Shame on you!