声もなく 〈소리도 없이〉 | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

〈ヒューマン・犯罪〉

  監督:ホン・ウィジョン

  出演:ユ・アイン、ユ・ジェミョン

 


もうほんとに。ユ・アインさんの演技力が凄すぎて。脱帽。

 

彼って、例えば『ベテラン』でやってたような(今回のカンソンさんがやっている役みたいな)側も出来るし、それとは真逆のやられる側も出来る。。。それって凄くない?凄いよね。誰にでもなれちゃうって事だもん。

増やした体重、仕草、目線、表情・・・全てがテインになりきっているんだよ。もう、テインでしかないの。

 

恵まれない環境で育った彼は当たり前のように犯罪を犯す。周りの人間達も悪人ではあるけれど。でも、どうなんだろうかと。色々悩んでしまった。単純なお話では無かったわ。

 

少女の親やテインの生い立ち、他にも色んな疑問が浮かんでくるけれど、それに対するハッキリとした答えは描かれていないの。でも、観終わった時にはちゃんと分かってる。それ程人となりがしっかりと見えていると言うこと。


くすぶっていた疑問が、少女の最後の表情のみでサラリと納得させられたりもするんだよね。

そんな個性的な演出も素晴らしいと思いましたよ。

無論、ユ・アインさんや子役のムン・スンアちゃんの卓越した演技力無くして成り立たない訳ではありますが。

 

クスっと笑ってしまうシーンも多いけど、どうにも切なくて胸がキリキリと痛む。観終わった時には苦い涙が一粒だけポロリ、でした。