〈戦争・実話〉
監督:カク・キョンテク
出演:キム・ミョンミン、チェ・ミンホ(ミノ)
いっぱい泣いたから頭痛い。
だから戦争映画ってイヤなのよ。
けどさ。
たまには見ないとね。
感情が激し過ぎる故、戦争映画はかなりの有名作品以外は観てこなかった私ですが。
多少情緒が安定し、物事を俯瞰して見られるようになった40代以降は色んな作品を観るようになりまして。
観た後は歴史のお勉強。。。映画と言うのはあくまでエンターテイメントだからさ。実話ベースとは言え、史実とは異なる部分も多いからね。惑わされ過ぎてはいけないし。
余り歴史が得意では無い私にとっては、恥ずかしながら新しい知識ばかりで。それが単純に面白いと言うのも確かにある。
年取ると凄~く涙もろくなってさぁ~。
「悲しい」「切ない」「嬉しい」「感動」だけではなく、「可愛い」でも良く泣くんだよね。もう完全におバアちゃん(笑)。
なので。
若者が犠牲になる戦争映画なんてヤバイ中のヤバイなの。チンチャ。
日本の特攻隊だってそうだけど。どこの国の戦争も、大人が勝手に始めた事に若者や子供達が巻き込まれ、命を失うんですもんね。とんでもない悲劇です。
これは南側目線の戦争ではあるものの、北側の学生達だって同じように巻き込まれているんだという部分もちゃんと入れてるんだよね。同じ民族同士なんだもの。。。それもまた、間違いなく切ないポイントの一つですよね。
仁川上陸作戦の裏側を描いた本作。
作戦そのものを描いた『オペレーション・クロマイト』とは違い、最後まで泣きながらも夢中で観られたのはやはり、そんな若者達のどうしようもない不条理が胸に迫るからなのでしょう。
と、語り始めると止まらないので。いつものミーハーに戻りますが。。。やっぱりミンホさんはステキな俳優さんだね。
アイドル出身の俳優としてはシワンさんやユチョンさんが特に好きなんだけど。ミンホさんもまた違った魅力があってチョアですね。お顔が派手目と言うのも手伝って、とても情熱的な演技。
涙腺崩壊シーンはたくさんあったけど、ミンホさんが作戦失敗を報告するシーンなんてもう。。。短いシーンなんだけど。泣いた泣いた。
他の若い俳優さん達もみんな良かったわ。
キム・ソンチョルさんはミュージカル俳優さんなんだよね。難しい役を上手に演じていました。
日本のミュージカル俳優さんも最近やっとドラマや映画と行き来するようになって来たけど。。。だってミュージカル俳優さんて、歌唱力プラス演技力と表現力を持っているんだから、普通に演技させたって上手に決まってるんだよなぁ。すごい才能を持ってる方達って事なんだから当然なんだけどさ。
短髪のクァク・シアンさんもカッコ良かったわ〜。ピリッとした優秀な上司役。お似合いでした。
他の若い俳優さん達にも泣かされたけど。最後は『戦火の中へ』と同じで。実話ならではのエピローグ、ダメ押しで泣かされたわぁ。
ミーハー心が顔を出すのもこうしてブログを書いている今になってのこと。本編を観ている時はほんとにそれどころじゃなくて。胸が痛くて大変だったよ。
けど。
観ないとね。辛い事からも目を背けずに「知る」というのは、本当に大切な事だもんね。