〈ヒューマン・実話〉
監督:チョン・ジヨン
出演:チョ・ジヌン、イ・ハニ
『折れた矢』などの社会派、チョン・ジヨン監督の作品。全然嫌いじゃないけど。やっぱり難しい。特に金融関係は。
実話ベースならではの緊迫感っていいよね。これ、実際にあった話だよ?と思いながら観ているとドキドキしちゃう。
日本もそうだけど。権力者が絡んだ事件って大概うやむやで終わる。何人か処分されたところで巨悪は逃げ切り。そう言う部分では別の意味でもドキドキする。
実際この事件も未だ解決していない訳だし。
作品としては、チョ・ジヌンさんの人間味が非常に上手く生きています。
金融や政治関係はどうしても別世界感を強く感じちゃうんだけど。ちょっと抜けているくらいの優しさを醸し出すジヌンさん演じる検事さんが、鋼鉄の箱を多少柔らかくしてくれるよ。
イ・ハニさんも良い。美人でスタイル抜群で流暢な英語を操る超エリート。だけど彼女の可愛らしい雰囲気の助けで、多少身近に感じられる。
いつも通り、作品を楽しんだ後、ベースになった事件(ローンスター問題)を勉強しましたけど。
どこの国でも政治と金は切り離せず。権力者が汚い事をやって金集め。昔も今も変わりません。情けない。
それにしても。
有名脇役オールスターキャスト。本当に凄いね。そこは間違いなく感動ものです。