新聞記者 〈신문기자〉 | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

〈ヒューマン・社会〉

監督:藤井道人

出演:シム・ウンギョン、松坂桃李



韓国映画だったら平気で、「実話」とか「実話を元に」って書いちゃうとこですけど。日本映画だと難しいよね。

 

けどさ。せっかく、ものすご〜く分かりやすい、「あぁ、あの事件ね」的なストーリーなのに、ものすご〜くスッキリしない雑なフィクションが混ざるもんだから。ものすご〜く気持ち悪いんだわ。


韓国映画みたいに、「ん?こんなお話でしたっけ?」ってくらいに脚色しちゃったとしても、それはそれで(改変部分が)ちゃんと融合しているのならディープに入り込めて。いちエンターテイメント作品として楽しめるし。

もっとガツンとくるキケンな社会派映画であれば、歴史的にも貴重な作品にもなり得るけれど。

なんだかね。ちょっとゾワゾワしちゃうような分離を感じて。勿体なかった。


「あくまでもフィクションです」って強調する為なんでしょうかね。

こんなやり方でしか公開出来ないんだとすれば、まさに作品の内容通り。大切なメッセージだとも言えるね。

現実は決して理想通りにはいかないと、映画からも実社会からも常に教えられている私達なんだから。別に驚く事じゃないけどさ。

 

悲しいかな、どこの国でも似たようなもので。

韓国映画でも『一級機密』とか。色々ありますが。

権力に逆らって正しい事をする、と言うのは本当に大変。。。国を揺るがすような事案であれば尚更。

大概、自分が損をするだけ。家族が犠牲になるだけ。それが現実。

 

私達ってさ。このての事に関しては、一生「本当のこと」など知らないで終わるんだよね。たまにニュースで流れたとしても、どこまでが真実でどこまでが操作されたものかなんて、分かる訳もないんだし。

映画の中の、日本の民主主義を表す一言。。。衝撃的ですが。的確ってことです。

 

一般庶民は自分達の生活を守るのに一生懸命で、政治のことなど考えるヒマはない。そんな平和ボケなアイデアこそがまさに、「平和ボケ」と言う幸せ感を長続きさせているに違いないんだけど。

たまにはこういう作品を観て色々考えて、ボケた頭をちょっぴり活性化させるのもまた、大切かも知れないね。

 

最後に。

映画のラストで見せる桃李さんの表情、必見です。それはそれは見事に気持ちを表現していて。素晴らしいです。

あ、しまった。

韓国映画&俳優ブログなのに、ウンギョンさんの事、いっこも書いてないや(笑)。