<ヒューマン・不倫>
監督:パク・フンシク
出演:キム・スンウ、イ・テラン
なぜか、スンウさんのドラマを立て続けに見ちゃったせいで。急に思い出した作品。
不倫なんだけど。。。デニーロさんの『恋に落ちて』と同様、簡単に「不倫もの」とは言いたくない雰囲気ではありますね。
まぁさぁ~、既婚の立場なので。不倫の肯定は出来ませんが。こういうのを観るとなんだか、簡単に否定も出来ないわと。思っちゃう訳です。
人生色々。負の波をたくさん乗り越えて来た中年男女。昔の恋人に偶然出会い。海外というシチュエーションも手伝い。。。いや、それでも100%無いわぁ~とは。。。私には言えないなぁ。
作品的には。
途中途中でちょっと、気持ちが遠くへ行っちゃうんだよね。
イタリアに興味が無いせいもあり。観光地はともかく、芸術の話が私には難し過ぎて。全く意味不明な会話を延々と聞かされる辛さよ。
ま、それくらい。二人の趣味が合う、って事なんだけどさ。
話が合って。身体の相性も良くて。恋人として付き合うには楽しい二人。それが、家庭環境や経済格差、仕事の内容や諸々。人生を一緒に歩むにはハードルが高かった。それは、「愛」とか「恋」とは別ものの、「生活」や「現実」でしょ。
だからこそ。
時を経て再び出会った時、あっと言う間に昔の気持ちを取り戻してしまう。くすぶったままだった感情がよみがえる。
「キスをした二人は、手を握る関係には戻れない・・・」と言うセリフがあって。。。本当よね。恋愛関係の階段を上がったら、後戻りは難しい。セックスをする関係の二人が、キスだけする関係にも戻れない。
歳を取って、キスもセックスもしなくなって。手だけは繋ぐ関係になるって事はあるかな。。。お互い支え合う、介護的な感じですけど(笑)。
で。結果。
イタリア芸術。特に宗教画に造詣が深くないと。。。わりと辛い時間の多い作品。って感じでしょうかね。