<ヒューマン・スポーツ>
監督:チェ・グッキ
出演:ユ・ジテ、イ・デビッド
なかなか面白かったぞ。
スポーツ賭博が題材の作品と言うのは、国を問わず珍しくはないけれど。。。大体は、ボクシングとか野球等のメジャースポーツだよね。ボーリング賭博って言うのは初めて見たかも。
心や身体に傷を負い落ちぶれたスター選手が、才能ある若者と出会い再生していく・・・って言うのも良くあるお話。
けど。
これはちょいとヒネってありますわ。
若者の才能を開花させる事によって、自分も立ち直っていくという通常パターンではなく。
特異な才能を持った若者を利用して生活する中で、自然に本来の心を取り戻していく。と言う感じ。
若者には知的障害があるので、普通に指導するとか出来ないのでね。彼の特性を生かしながら、寄り添っていくしかないから。
その若者、イ・デビッドさんが演じておりますが。。。ほんと、器用な役者さんですわ。
『オアシス』のムン・ソリさん同様、途中でそれが演技である事を忘れてしまう程。本当にお上手。
ユ・ジテさん。『オールドボーイ』みたいな冷たい男系が好きだったけど。こんなダメ男もいいね。過去の出来事により腐っちゃってるけど、その奥にちゃんと人間味を感じられる。
今までのキャラの中で、この男性が一番好きかも。
今回はでも。クォン・ヘヒョさんが好きだった。
今までとさしてイメージは変わらないキャラだけど。ちょっと抑え気味の演技で。なんだかカッコ良かったですわ。
ボーリングなんて、若い頃にちょこっと遊んだくらいで。試合も見た事無いし。ちゃんとした配点も分かってないけれど。
全く飽きる事なく、最後まで鑑賞出来ました。
スポーツシーンで魅せる、って感じでは無いけれど。ヒューマン部分をきちんと描いているので。。青年の「クセ」や2人の「つながり」の種明かしなんて、超感動ものですし。ラストも温かい涙で締めくくれました。
観て良かったわ~。