<LOVE>
監督:チョン・ジェウン
出演:キム・ジェウク、中山美穂

全編、とっても美しかったです。
最後はポロポロ泣きました。
基本的な部分で。
普通だと、親子ほど年の違うカップル。しかも師弟となると。どうしてもヨゴレ感と言うか、ズレてる違和感が拭えないものですが。
このお二人は美しかった。
ミポリンのお化粧も衣装も、非常にナチュラルだったのも一因だと思いますね。
抱き合うシーンも、手をつなぐシーンも、全くイヤラシサが無かったですもん。
ミポリンの全身ロングショットがありまして。まぁ正直、失礼ながら昭和体型ですよ。私と同じですよ。同年代ですからね。
これなら私だってジェウクさんとあり?なんて一瞬錯覚しました・・・が、重要な事を忘れておりました。顔面が違いましたよね。バカな勘違いをしてごめんなさい(笑。
年齢差は無論、昭和の女と平成体型の男子とのカップルが美しく見えるなんて。よっぽどですよ。マジで。
20代の友達と2人で飲んでいた時、ホストに客引きされまして。友達の腕を強引に掴んだので、「ちょっと!娘に何するの!」と言ったら、不思議そうに2人の顔を見比べたの。
「旦那がイケメンで長身なんですけど?」って言ったら。「なるほど」だって。すんなり受け入れるんじゃねぇぞ、こらぁ(笑。
バリバリ昭和体型の私に対し、長身で小顔の彼女ですから。当然そうなりますけどね。
けど逆に。
ミポリンのような美貌を持ち合わせていない、ごく普通のオバちゃんの場合。20代の男子と一緒に飲んでいても、「仲の良い親子」又は、親子に見えなくても、「まさかそういう関係な訳がない」と勝手に思われるので。
悪目立ちする事なく気軽に飲めますよ。絶対楽しいですから、おススメです。
まぁとにかく。
悲しいお話しではあるのですが、主役のお二人も、風景も、ずっと、本当に美しくて。癒されます。
ジェウクさんの日本語がネイティブ過ぎて。留学生設定に違和感がある程でしたが。
お陰で、いちラブストーリーとしては、すんなりと楽しめる手助けになっているのかなと。思います。
あ、あと。
日韓カップル+芸術家の住む家が舞台のせいか、スンホンさんの『ゴースト』を思い出したのですが。作品的にはこっちの方がかなり良かった。←スンホンさん、ムダに巻き込んでごめんなさい(笑。
『ゴースト』でカットされたとウワサに聞いた、ベッドで「ここは韓国語で何て言うの?」とか聞き合いながらイチャつくシーン。こちらではありました。
いいよね。そういうの。外国人同士のカップルあるある。とっても可愛らしくてチョア。
そのシーンがまさに、この作品のタイトル、蝶の眠り=ナピジャムになっている訳ですから。ロマンティックだわ。
最後に一つだけ。これは単に好みの問題なのですが。
個人的には、同級生のアンナとの関係をもう少し描いて欲しかったな。
敢えてそこは突っ込まない方向を取ったのでしょうが。アンナのチャネに対する思い入れのわりに、さっぱりし過ぎていたなぁと。
その辺、無駄にドロドロさせたく無かったのは分かるけどね。私、ドロドロ大好きだから。ちょっとくらいドロドロして欲しかった、ってだけの話です。はい。すいません。