心に吹く風 <마음에부는바람> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<ヒューマン・LOVE>

     監督:ユン・ソクホ

     出演:眞島秀和、真田麻垂美

 

 

ユン・ソクホ監督の作品ですから。風景、特にその色がとてもキレイで。スンホンさんの『夏の香り』を思い出したよ。懐かしい。

 

けど。

韓国人監督&日本のキャストは、やっぱり違和感が拭えなかった。韓国語で書いたものを翻訳して、後で文化のすり合わせ、という感じなのでしょうけれども。

同じアジア人といえども、日本人と韓国人では愛情表現の方法や言葉の使い方が全く違うからさ。随所に「翻訳感」が出ちゃってたもん。

 

そう言えば以前、草なぎ君のドラマにゲスト出演したクォン・サンウさんのセリフが凄かった。ただのすれ違いざまに子供の事を聞かれ、「僕の生きる証です」みたいな。韓国語をまんま翻訳したのか。。。日本ではそんな言い方しないですから。さすがにあの時、誰か注意してあげて、って思ったわ(笑)。

 

いや。けど。

巨大な違和感の正体は実はそこではなく。女優さんなんだよ。新人なのかな?と思って調べたら、十数年振りの女優復帰なんだってさ。

ちょうど私が日本に帰って来た頃に渡米したらしく。見事に入れ違いだから。全く知らない女優さんなんだわ。キレイな方だけど。。。さすがにあの演技は残念。これから頑張って演技を思い出して。磨いて下さいね。

 

逆に。セリフは無いものの、主人公達の学生時代を演じている2人の可愛らしい事よ。

純情』の2人も、そりゃまぁピュアーで可愛らしいカップルでしたが。日本の2人も負けてないわ。どんだけピュアーなんだよと。胸がきゅぅう~んと。切なくなる程。

 

その流れで言えば、大人になった2人もピュアーでして。この内容にピッタリの、美しいカップルではあったけどね。

 

韓国ドラマ好きな方にはお馴染み、有り得ない偶然&お決まりのラスト。やっぱりですか?と、白けちゃうとこがあるけど。そのヒネらな過ぎが逆に気持ちいいかも。

 

完全にクリント・イーストウッドさんの『マディソン郡の橋』だよね。

個人的には、あれも「不倫もの」とは思っていないんだけど。こちらはもっと不倫色が薄いのよ。

どこからが不倫かは人それぞれ。これも立派な不倫だとおっしゃる方がいても、それはそれで理解出来ますけど。

身体的よりも精神的の方が罪が深い、って説もあるし。。。まぁ、身体的接触も無い訳じゃないしな。

 

取り敢えず「不倫もの」というより、「ラブストーリー」で良いと思いますよ。私はね。

 

最初から最後まで絵画や絵本のように、本当に美しい風景が満載。それだけは間違いなくて。

決して私の好きなタイプの作品じゃないけど。。。って、考えたら私、「冬ソナ」にも全くハマってないし。ピュアラブストーリーなんて最も苦手分野だし。初めからこういうのを観るのは無理があるんだよな。←身も蓋もない(笑)。