<ヒューマン・サスペンス>
監督:キム・テヨン
出演:キム・ハヌル、イ・ウォングン
そこそこ楽しんでしまった。予想通り、『愛の棘』系の楽しさではあったけれども。
あちらの生徒役のチョ・ボアさんも良かったけど、こちらのイ・ウォングンさんは、もっともっと良かったよ!
ヌナが惑わされる可愛い笑顔。たまりませんな。
普段は(ちょっと裏の顔を持ってはいるけれど)真面目に練習をしているバレエ特待生の顔。
ヌナ達と接する時の、子供っぽいとろける笑顔。
ラブシーンでの男っぷり。
ウォングンさんたら、3つの顔をとっても上手に使い分けてさ。たまりませんな。←完全にやられちゃっている。
男性より、女性の方が分かるんだろうな、この作品の面白さ。
私なんて、主人公とタイプは全く違いますが。むしろ対極にいる人間だけど。
それでも、なんでそうなっちゃうの?って部分が共感とまではいかなくても、分かるな、って。
私生活も仕事も上手くいかない苛立ちを気にくわない対象にぶつけて。スッキリするはずが、あらぬ方向へと進んで行ってしまう。
多かれ少なかれ、あがく程に上手くいかなくなってしまう事って、確かにあるもんね。
不器用な女性の生きざまプラス、日本でも常に問題になっている雇用問題。
彼女の苛立ちと追い詰められ感は想像以上で。
正規、非正規というのは、日本以上に深刻だと言われているお国柄ですから。その辺を上手く絡ませている、と言う事なのでしょう。
副題も宣伝文句も、なんだか私の得意分野である、3流エロ系韓国映画のテイストがバリバリなんだよね。
実際は、キム・ハヌルさん、ユ・イニョンさん初め、有名どころが出ている訳ですから勿論、3流エロ映画とは全く違いますけれど。
こういう中途半端な作品は、そういう色合いを強く出すしかないのでしょうかね。
なんだか、頑張っているハヌルさんがちょっと可哀そう。
私、コメディアンヌとして名高いハヌルさんは苦手でしたが、今回の彼女は好きですよ。とても。いいじゃないですか。
色の無い女を見事に好演していて。イメージ変わりました。
また話が戻っちゃいますけど。
やっぱり今回はイ・ウォングンさんですよ。どっちのヌナもやられちゃってるの、分かるよぉ~ってなっちゃうもん。本当に可愛いんだから。
このヌナ達の年代の頃ならば、ウォングンさんでもイケたかなと。本気で思っちゃいましたね。←いつもながらのいらない情報(笑。