<クライム・アクション>
監督:キム・ソンス
出演:チョン・ウソン、ファン・ジョンミン
私、こういう、アウトロー系が大好きなので。
しかも、素晴らしい俳優さんがたくさん出ているので。文句は無いと言いたいところですが。。。逆に色々言いたくなっちゃうとこも。あるよね。
先ず。あれですよ。
素晴らしい俳優さんがたくさん出ている事が、しっかりと裏目に出ていますわ。
俳優さん頼みというか。これだけのメンツなので。それだけで「なんとかなるよね?」的な。
ストーリーのヒネリとか。斬新な驚きとか。全く無いですもん。
いや。実際。
それこそ「これだけのメンツ」なので。本当に、なんとかなっちゃってるんですけどね。
あと。ウソンさん。
根っからの悪ではなく、「訳あって」と言う役どころではありますが。
やっぱり悪役はなぁ~。違うなぁ~。
シバセッキ連呼してましたけど。全く似合わないので。
結局、ハンサム過ぎるんだってば。
どんなに悪い事をしてみたって。悪い言葉を使ってみたって。あの、澄んだ美しいおメメは隠せないからさ。
かなり身体を削って。汚して。頑張ってはいましたけどね。
まさかチュ・ジフンさんみたいに、滲み出る本物の「ヨゴレ感」は出ませんよぉ~。
そう。そうなのよ。ジフンさん。
今回も半端なくカッコ良かったわん。
情けない弟分で登場するも、市長側に入ってからはパリッとスーツを着こなし。徐々に調子こいていく感じ。チョア~。
まぁそれでも勿論、ファン・ジョンミンさんに敵う訳もなく。
彼ったら、ものすご~く優しいキャラから、こういう最悪のキャラまで。風貌ほぼそのままで、完璧に演じ分けるんですもの。
例えば。目のアップのシーン。。。優しいキャラを演じている作品の時もあったのよ。本当に柔らかい笑顔で。それだけでもう、人となりが分かるような。
なのにこうやって悪人をやれば。同じ人間の目のアップなのに。ずる賢い、絶対に信用出来ない人間の目に変わっている。
どういう事よ。チンチャ。
あと。キャラと言えばクァク・ドウォンさん。
いつも通りと言えばそうなんだけど。。。権力を笠に着て、超絶偉そうな態度。なのに人間性が低いから、所詮しょう~もない結末になる。って言うね。
これをやらせるとピカイチですよ。彼は。
チョン・マンシクさんも。
あの辺もまたお馴染みキャラではありますが。
みんな、私の好きな「分かりやすいキャラ」で。その辺は文句なく面白かったわ。
あ~、でも。何と言っても。
今回の一番のお気に入りキャラは情報屋、キム・ウォネさん。さすがとしか言いようがない。
線が細く、優しい又は情けない役のイメージが強い方ですが。。。こんなんやらせたらハンパなくスゴイわ。脱帽。
で。まぁ。全体的に内容が濃いようで実は薄く。
ラストはタランティーノで(笑)。
むろん嫌いじゃないけれど。。。う~ん。そうだなぁ~。。。大好きなハードボイルドで、単純に「面白い」っていう意味で。『新しき世界』は越えてないかな。完全に個人的趣味嗜好の問題だけどねー。
そうだ。
カーチェイスが凄かったよ。
今まで、数えきれない程のカーチェイスを見て来たけど。ズリズリ火花系。かなり斬新だった。
まだまだ、色んな事が出来るんだね。人の想像&創造力って偉大だわ。