<ラブコメ>
監督:パク・ヒョンジン
出演:ユ・アイン、カン・ハヌル

良かったよ。
何度も言いますが、私はラブコメが本当に苦手で。。。だって。ラブコメって、キレイな男女がくっついたり離れたり、誰かに邪魔されたりしながらの予定調和で。結局最後は100%ハッピーエンド。
それ以上でもそれ以下でもないじゃないですか。いつだってそう。
「ま、楽しかったね」、くらいの感想しか持ちようがないんだもの。まぁでも。それがラブコメの良いところだって。分かってはいるんだけどね。
ま。そんな中。
この作品は良かった!実に良かった。
先ずは。
ユ・アインさんとカン・ハヌルさん。そこらの若手とは一味違うんだな。やっぱり。
単なるラブコメを、かなり濃厚に演出してしまう力があるんだわ。
特にハヌルさんには。何度も泣かされちゃったわ。さすがです。
あと。
基本的に。主人公達のキャラがみんな可愛い。と言うのがあるかな。
チェ・ジウさんなんて、ほんと今までその魅力が全く分からなかったけれど。今回は本当に可愛らしく。
美人だけど、歳を重ね。色々焦ってはいてもプライドが捨てられない。そんな女性を見事に熱演しておりました。
美人女優なのに、年取った方がステキになる方っているのね。初めて感じたわ。良い意味で、開き直っているからかも知れないね。
ほんと、可愛らしかった。
逆に。
イ・ミヨンさんはダメだった。
女優さんと言うか。その役がさ。
だって。
彼女ってもう私の年代だよ?ベテラン熟女だよ?
赤ちゃん産んで、という設定も合わないし。ユ・アインさんの相手役なんて。無理にも程がありますわ。
カップルっぷりが超不自然。違和感しか無かったもん。
大体、放送作家の彼女の魅力が一切伝わってこなかった。
『ある会社員』のドンジュンママ役は年齢的にも合ってたし。魅力ある女性だったので。ミヨンさん自体を否定するつもりは無いんだけども。
あ。あと。
キム・ジュヒョクさん。良かった。
『ビューティー・インサイド』の彼は、少しだけの出演でも、大人のステキな男性という感じが滲み出ていて。とても素敵でしたが。
こちらはその上に、ちょっと子供っぽい感じがプラスされていて。これまた良かった。
ま。とにかく。
作品全体として。相当気に入ったのは間違いなく。
ラブコメですから。やはり予定調和。それでも。
最後まで楽しく観られたのはきっと、3組のカップルがみんな「可愛かった」からだと思いますわ。
普通は3カップルも追いかけたら、どこかのカップルのストーリーは薄くなってしまいがちですが。それが無くて。
3組ともしっかりと描かれ。(ミヨンさん以外は)みんな魅力あるキャラで。
個人的な韓国映画リスト「ラブコメ部門」、今までの1位はチソンさんの『マイPSパートナー』だったけれど。これに変えてもいいかなぁと。本気で思っているくらいですよ。チンチャ。楽しく観させて頂きましたわ。