王の運命 ~歴史を変えた八日間 <사도> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<時代劇・歴史>

  監督:イ・ジュニク

  出演:ソン・ガンホ、ユ・アイン



泣きました。壮絶な父子の物語。

 

何がすごいってやっぱり、ソン・ガンホさまの演技力ですわ。ただただ脱帽。

長い年月を演じる訳ですが、「声だけ」でも十分、完璧に年代を表現しているのですよ。本当に素晴らしい。感動しました。

 

ストーリーはまぁ、今までに何度も見た有名史実に基づいたお話しなのですが。とにかくガンホさまとユ・アインさんの演技が。

ほんと、泣かす。

 

そして。勿論。

ラストのソ・ジソプさん!ジソプさん!←大切なので2度言いました(笑。

ほんの少しの出演なのに。彼もまた、素晴らしかった。

 

ノーギャラでの出演だとか。分かるなぁ。

最後の最後だけちょこっと出て、おいしいとこ取ってっちゃうんだから。負担だよね。

でも。

素晴らしいシメで。映画の流れに沿うように舞うその姿。見事に泣かされましたわ。

ガンホさまも大満足のはず。

 

ストーリーを見れば、「何をやってんだか」って言いたくなるような、悪法と悪癖と下らないプライドと・・・そんなしょうもないモノに縛られて生きている人々のお話しで。

 

それでも切ないのは、あの頃から政治は、世界は、変わっているのだろうか、と。

悪法と悪癖に縛られた権力争いなど過去の遺物、単なる歴史物語なのだろうか、と。

 

そんな、複雑な感情が入り乱れながらも、過激で不条理な世界に吸い込まれ。

やはり。

演技で人を魅了するというのはあるなと。改めて。

 

実力のある俳優さん達が演じれば、見慣れた光景や流れもこれ程濃厚で、印象的なものに変化する訳なんですよね。

ほんと、さすがとしか言えないわ。

 

子役のチョイスも良かった。

子役の雰囲気が余りにも違ったりすると混乱してしまい、分かりにくくなる事も少なくないでしょ。

時代を行ったり来たりする場合は尚更。

 

現代劇なら髪型や服装で時代背景を表現出来るけれど、時代劇だとそうもいかないし。理解と感情移入の為には、かなり重要だと思うのよ。

まぁ、容姿がいくら似ていても、演技が悲惨じゃ逆効果だけど。

 

その点、この作品の配役は秀逸でした。

特にジソプさんの子役ちゃん。演技もお上手ですが、おメメがジソプさんにとっても似ていて。スムーズに受け入れられましたわ。

彼の存在にしっかりと感情移入出来てこそ、ラストシーンにより感動する訳ですから。

 

あとね。作品とは関係ないのだが。

王の涙 ~イ・サンの決断』以来、平日の映画館が満員で。

今回は(レディースディのせいもあり)私くらいのベテラン熟女の皆さまで溢れ返り。それは良いのだが。良いのだが。。。

ファンの皆様だからね。「映画」を観に来ているのではなく「スター」を見に来ている訳なのよ。

 

そのせいで。暗転してもしゃべり続けている方々がちらほら。おじさんに叱られて黙ったけど。

実は私も、いつも気になってはいるの。まぁでも、本編が始まって黙ってくれればいいかな、という感じで。毎度無視していますが。

 

でもね。

今回ある方々が、エンドロールが流れ出すと直ぐに、またオシャベリを始めたの。

そりゃないよ。

余韻って、知らないですか?

感動してジンワリと余韻を楽しみたい時なんですよ。

 

ほんと、頼む。オシャベリするなら映画館を出て下さい!

本当にあれはムカついた。

 

あ~ダメだ。せっかくステキな作品だったのに。本当はこんな事は言いたくないのだ。

でもさ。

もしこんな思いの人もいるというのが一人にでも二人にでも伝わって、少し、気を付けてくれる人が増えたら嬉しいなと思うので。敢えて書きます。

 

私だって超ミーハーだから。盛り上がる気持ちは良く分かるし。興奮して、ワクワクして。騒ぎたい気持ちも分かるの。

 

けどね。だからこそ。

怒られたり、誰かを不快にしている姿を見るのがイヤなのよ。「だから韓流ファンは」←実際は、「だから韓流ババアは」だけど(笑、とか言われるの切ないんだもん。

 

みんなで気持ち良く俳優さん達を応援して、ステキな映画を一緒に楽しみましょう!という事ですわ。

 

ま。そんな感じで。長くなっちゃいましたが。

とにかく。

感動して。良いもの観たな、と思います。だからと言って私のベスト10にでも入るのか?と問われれば。それは無いのだが。

 

良質な作品、感動する作品、泣ける、笑える、etc・・・そして、単純に「好き」な作品。

色々あって。それぞれあるので。

 

あ~でもやっぱり、ジソプさん主演映画観たい。早く観たい。←結局、単なるミーハー(笑。